「恋は盲目」という名言があるが、一人の恋する乙女が巻き起こした人騒がせな事件がネット上で関心を集めている。アメリカのアーカンソー州に住む11歳の少女が、16歳の彼氏に会うために家族の金を盗んでフロリダまで一人で出発したのだ。距離にして、およそ1500km。十代の女の子とは思えない大人顔負けの行動力に関係者も舌を巻いている。
12月5日の深夜、アレクシス・ウォーラー(11歳)は、祖母の自宅に忍び込んで約1300ドル(およそ15万円)の大金を盗み出した。その後、ガソリンスタンドで呼び出したタクシーに乗車し、アーカンソー州のブライアントからフロリダ州のジャクソンビルに向かった。
フロリダにいる16歳の少年とは2年前に会っただけだったが、アレクシスはどうしても彼に会いたくてたまらなかった。そのため、急に押しかけて驚かせてやろうと画策したのである。
だが、驚いたのはアレクシスに行先を告げられたタクシードライバーの方だった。アーカンソーからフロリダまで、どんなに車を飛ばしても半日以上はかかる。目的地があまりにも遠方であることに違和感を覚えたドライバーだったが、客商売である以上余計な詮索をするわけにもいかない。アレクシスがフロリダまでの運賃を所持していることを確認すると、ドライバーは速やかに発車した。
その数時間後、娘が行方不明になったことに気付いた両親の通報により、警察が動き出す事態に発展した。
警察はすぐにアレクシスの所持していた携帯電話の情報を追跡。音声通話の履歴から、彼女がタクシー会社に連絡していたことが判明した。警察はアレクシスを乗せたタクシードライバーと連絡を取り、フロリダ州の手前にあるジョージア州で彼女の身柄を確保することに成功した。
アレクシスが無事に帰ってきてくれたことに安堵する家族。しかし、父親のブレント氏は娘の身勝手な行動にカンカンだ。携帯電話だけでなく、彼氏に会う時のために用意していた化粧道具一式まで全て取り上げてしまったという。