【艦これ】限られたスロットに運命を懸けろ!? 流行のコーディネートを装備する

巨大な砲身、噴き出す砲煙! 敵艦を一撃で撃破! 艦砲は男の浪漫だ!

【ほぼ週刊艦これ通信】

 擬人化された軍艦たちで海戦を戦い抜く、育成シミュレーション『艦隊これくしょん -艦これ-』。使用される武器も軍艦のそれに準じており、代表的な物だけでも「46cm三連装砲」「7.7mm機銃」「61cm四連装(酸素)魚雷」「13号対空電探」「零式艦戦二一型」「ドラム缶(輸送用)」――名前を連ねられても、どんな物か具体的にイメージできる人は限られると思う。まぁ、最後の「ドラム缶(輸送用)」だけは、名前の通りなのだけれど。

 代表的なカテゴリだけざっくりと解説すると、次のようになる。

・主砲/副砲:火薬で砲弾を撃ち出す、艦載型の大砲。大型艦ほど大口径の(威力のある)砲を載せられる。
・魚雷:海面下をスクリューで自走する円筒形の機雷。大口径砲を載せられない小型艦の主兵装。
・対空機銃:文字通り、敵機を狙い撃つ対空戦闘専門の機銃。当時はまだ、対空ミサイルなどという便利な代物はなかった。
・艦上戦闘機:空母に載せる戦闘機。敵戦闘機から味方機を守る一方、敵の爆撃機や攻撃機を攻撃する。
・艦上爆撃機:爆弾を搭載し敵艦を頭上から攻撃する空母搭載用の航空機。
・艦上攻撃機:魚雷を搭載し敵艦の艦腹(横)を狙う空母搭載用の航空機。
・電探:レーダーのこと。肉眼での見張りが主だった当時、電波で敵の位置を測る機材は画期的な発明だった。

威力か、命中率か――刻一刻と変化するトレンド

 これらを艦娘毎/艦種毎に設定されたスロットの数(概ね2~4)に積み込むことになるわけですが……この組み合わせがなかなか曲者。

 例えば重巡洋艦に「主砲+主砲+電探(or副砲など)+水上偵察機(or観測機)」を搭載することで「弾着観測」や「連撃」と呼ばれる特殊な、そして強力な攻撃を繰り出すセッティングが最近は主流となっている。しかし、この「弾着観測」や「連撃」、つい1年前にはなかったシステム。なので以前はこのセッティングも、効果が疑問視されていた。

 なぜなら、主砲ばかりずらりと並べても、当たらなければ意味がないから。命中率を上げ、多様な任務をこなすためには、むしろ電探や副砲をたくさん載せるべきという考えもあった。一方で、魚雷が好きな人は魚雷も載せたいだろうし、ダメージを回復させる「応急修理要員」系統の装備を載せたい、という人もいるだろう。

 この先、またシステムの変更や、バランスの調整が入らないとは限らない。限られたスロットに、何を載せるか――それはプレイヤーである提督たちにとって、永遠に追求が終わらない課題になるのかもしれない。

 ちなみに現実の「46cm三連装砲」は、全重量6000トン以上。専用の運搬船まで造られたほどの化け物だった。それを『艦これ』では、一見か弱い少女たちが抱えて大海原を駆けているのか……と想像もしたけれど、どうやらそのままというわけではなさそう。同じ名前をもち、似た外見をしているけれど、艦娘専用サイズの兵器――という解釈が成立するとかしないとか。

 武芸は乙女の嗜み、武装は艦娘のファッション。コーディネートするのは、提督であるあなた自身。戦いへ送り出すその前に、思い切り悩むのもまた『艦これ』の楽しみ方だろう。

(取材・文/秋月ひろ)

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