女子アナのストーカー被害事情「出待ちで性器を見せられた」

非常識なファンも多いようだ(写真はイメージです)

 女子アナと出会いたい――そんな男性は世の中に数多くいるようだ。

 たしかに私自身の経験でも“女子アナ”という肩書きだけで興味を示す男性も少なくない。だが、そのなかには「出会い以前の問題」という男性も混じっている。ストーカー化したファンの行き過ぎた行動は後を絶たないからだ。

 では、女子アナたちは実際にどんな被害にあっているのだろうか。

出待ちファンが自慰行為を見せつけてきた!

 時折、耳にするところでは、いきなり局や所属事務所に女子アナと男性の名前を記した婚姻届を送りつけてきたというケース。これなど女子アナの立場からすれば好意どころか気持ち悪さしかない。怖くて局や自宅から外に出るときに身構えてしまう。

 気持ち悪さといえば、私など、局を出た外でファンと称する男性が自慰行為を見るように要求してきた。好意を持つ女子アナ本人を目前にして自慰行為を行なう男性はさぞ気持ちいいかもしれない。しかし、見せつけられた側はたまったものではない。気持ち悪さだけしか残らない。

 自慰行為の見せつけとは違う怖さもあった。局の外で“出待ち”され、帰路に着く電車のなかまでついてこられたりもした。ここまでくるともう恐怖心しかない。

 公開生放送の現場では“行き過ぎた”ファン男性から声をかけられることもしばしばだ。

 声をかけるだけならまだいい。名刺を寄越せと追いまわされたりもした。あまりにも怖かったので、つい名刺を渡してしまったが、そこにはメールアドレスが記されていたので、ずっとメールが届き、その間、ずっと不快な思いをしたものだ。今思い出しても気持ち悪くて鳥肌が立つ。

 なかには放送局にやって来て女子アナとの面会を試みる人もいる。たとえファンといわれても、見ず知らずの人と会うのはやはり怖い。会いに来られても会うことはできない。

ファンレターに「アンダーヘアを送ってください」

 ファンレターのように手紙を頂くことも多々あった。しかし「会って欲しい」という要求にはやはり応えることはできない。確実に返事が欲しいのか切手同封のそれもあった。

 また、衝撃的なものでは「あなたのアンダーヘアを送ってください」と一番最後に書いてある手紙もあった。

 会う、会わない以前に、アナからの手紙やメールの返信を期待するなら誠実な態度を心がけて欲しい。アナが嫌がるようなことを決して書かず、近づいて変な行動もしない。迷惑なプレゼントなど贈るなどはもってのほかだ。

 女子アナと出会いたいなら、ストーカーにならないように、または嫌がられないようにする。これはファン以前に男性として人として当然のことではないだろうか。

 そんな当然の人の気持ちがわからない男性に女子アナが好意を持つことはない。そして、本文に書かれている行き過ぎた行動は決して真似をしないでほしい。

(文/田中那智美)

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