【1000円以内とんかつ食べ歩き】東京都中央区銀座『とんかつ不二』のかつ定食930円

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【1000円以内とんかつ食べ歩き】東京都中央区銀座『とんかつ不二』のかつ定食930円

金曜日の並木通りは、夕方からソワソワし始める。この一帯はクラブのメッカ。これから仕事に向う“夜の蝶”たちがせわしなく行き交うのだ。ちょっと濃い目の化粧と普段着のアンバランスさと、これから仕事に向う緊張感なのか、少し上気した頬がエキゾチックに見える。

そんな艶やかな並木通りのすぐ近くの路地にあるのが、『とんんかつ 不二』。こんな一等地にありながら、900円台でトンカツが食べられるのだから、良心的といえよう。

早速店に入ると、これからクラブへ出勤すると思われるちょいと年配の女性が既にお食事。金曜日なのに同伴もなく、どこか哀愁が漂う。

メニューを見ると、ロース、ヒレ定食ともに930円、エビフライ定食(930円)、魚フライ定食(800円)などもある。「お酒類は一人3本まで」と書いてあるところが、なんだかほほえましい。

さて、早速かつ定食(930円)を注文。威勢のいい返事のあと、4~5分待って出てきた。

ちょっと色は濃いめ。高温で揚げているのであるかな。それに、斜め切りというのが珍しい。斜めにきるとソースがかけやすい(コロモに直接かからない)という利点はあるかもしれないが、箸でつまむときにコロモが崩れやすくなるし、歯ごたえが全然違ってくるので、普通にタテに切ったほうがボクは好きだな。

味の方は適度にプリプリしていて、コロモがほんのちょっと苦いけど適度にサクサクしています。ジューシーとはいえないけど、ちょと枯れた年配の大人に似合う味。「昭和のトンカツ」と呼びましょうか。

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