世界一過酷なJ2が来期は豪華に
ゴールキーパーの山岸範宏が決勝ゴールを決めジュビロ磐田を破り、決勝戦でも虎の子の1点を守りきりジェフ千葉を撃破。奇跡的なプレーオフ2連勝でJ1昇格を決めたモンテディオ山形。Jのチームは早くも来期へ向けたチーム作りを始めているが、来期のJ2がかなり過酷になるのではないかと、話題を集めている。
今年のJ2への降格チームは、徳島ヴォルティス、大宮アルディージャ、そしてセレッソ大阪だ。大宮と大阪はもちろん昇格候補。大宮は9年間もJ1で戦ってきたチームで実力に疑いはない。大阪は日本代表を数名抱え、元ドイツ代表のカカウも残留する見通しだ。
しかし、この2チームも一筋縄とはいかない。他にもジュビロ磐田や京都サンガ、惜しくもJ1昇格を逃したジェフユナイテッド千葉もその候補だろう。J1への自動昇格枠は2つ。このJ1経験のある強豪5チームが争うことになるのだ。
もっとも、J2は簡単な舞台ではない。審判やピッチのレベルが低く、ボールを保持する強者のサッカーがやりにくいことに加え、実力の劣るチームは上位チームに対して徹底的な守備戦術をしくこともしばしば。特に大阪はほぼ全チームに“ドン引き”されることが予想され、思うように得点がとれずドツボにはまる可能性も高い。
しかも、1年でJ1に戻れないとなると、主力選手の移籍が加速してチームは弱体化。何年もJ2を彷徨うようになってしまう。するとサポーターの離反が避けられなくなり収入も激減。最終的には選手の補強もままならなくなるという、地獄のスパイラルに陥ってしまうのだ。
J2を眺めていると、過去にJ1で戦っていたチームがくすぶっているのを見かける。今から来期のJ2が楽しみだ。
(文・鬼頭みどり)