ジャニーズ分裂の危機!? 「SMAP独立」の現実度

思わぬ騒動に巻き込まれた国民的グループ

 1月22日に発売された週刊文春のメリー喜多川氏へのインタビュー記事が波紋を呼んでいる。多くの媒体が文春の記事をもとにした関連記事を掲載、その流れはとどまるところを知らないようだ。

 1月27日発売の週刊女性は、そんな文春でのメリー氏の発言をもとに、「SMAP独立論」をぶち上げている。

 これまで巷間では、嵐を育てあげたメリー氏の娘・藤島ジュリー景子氏と、SMAPを管理するマネージャーのI氏の2人が派閥をつくって、熾烈なジャニーズトップ後継争いを繰り広げていると言われてきた。

 しかし、文春のインタビューでメリー氏が、「ジャニーズの後継者は娘のジュリー」と明言したことで、両者の派閥争いに楔を打ち込んだことは間違いない。芸能記者の1人も言う。

「これまでジャニーズの“天敵”だった文春にわざわざ登場しての発言ですから、メリーさんの並々ならぬ決意表明だと思われますね」

独立は安易で適当な物言い

 いくら嵐がイケイケだとはわかっていても、これまでの貢献度からSMAPこそジャニーズにおいて最上位のグループ、存在と認識している人も多いのではないだろうか。しかし、文春のインタビューで幹部たちの評価は意外なほど低い、ということが露呈した。

 週刊女性は、その部分にも注目し、テレビ誌ライターに次のように語らせている。

「メリーさんが強調していたのは、ジャニーズのトップは近藤真彦だということ。あくまでマッチが一番で、SMAPではないことをはっきりさせました」。

 こうしたコメントを根拠に、週刊女性は「SMAP独立」の可能性に言及。芸能プロ関係者の言葉として、次のコメントを挙げた。

「今回、こうした序列が明確にされたことで、I女史がSMAPと独立する可能性が高まったのではないでしょうか」

 実際のところどうなのか? 別の男性週刊誌で活躍するベテラン芸能記者は次のように語る。

「ずいぶん安易というか、適当ですよね。仮にSMAPが独立するとなると、いったい誰がその“ケツ持ち”をするというのでしょうか。ジャニーズと勢力を二分する芸能界のもう一方のドンが全面的に彼らの後ろにつかない限り、そんな話は絵空事でしかない。もっといえば、そのドンに果たして、SMAPほどの大物をジャニーズから分離・独立させられるほどの力があるのか? 仮にその力があったとしても、利権を巡ってさまざまな闇の勢力が跋扈し、収拾ががつかなくなることは目に見えている。女性誌も売上が厳しいのはわかりますが、あまりに安易な煽りはやめるべきです。自分の首を自分で絞めるようなものですよ」

 所詮、嵐もSMAPも、ジャニーズ帝国のなかでは、ひとつのコマに過ぎない──広まる波紋の中に見えてきた事実である。

(取材・文/小林靖樹)

ピックアップ PR 
ランキング
総合
エンタメ