『 幽☆遊☆白書 』人間よりも人間くさい妖怪「蔵馬」

| あにぶ
幽☆遊☆白書-蔵馬©Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 ©ぴえろ/集英社

彼が二次元の初恋でした―

きっとそんな女性も多いのではないでしょうか。

中世的なビジュアルと声冷静さ知的さを感じさせる物腰の柔らかさ、やさしさ・強さ・非情さ・茶目っ気と様々に表情をみせ、ヒロイン泣かせといわんばかりに作品の華を添える存在だった蔵馬

多くの女性たちは彼の美しさに魅了され、とくに飛影とのツートップ人気は天井知らずといったところでした。

■人間よりも人間くさい妖怪

蔵馬の正体は魔界でも有名な盗賊だった妖狐。しかし普段は南野秀一として、人間界で人間として生活しています。

人間として生活を営んできた彼ですし、飛影も認めるその適応力の高さも含め、実に多くの人間としての立ち振る舞いを得てきたでしょう。しかし蔵馬が得た人間らしさは、目に見える立ち振る舞いではなく、彼が見せる「表情」や「心の向き」を踏まえて人間らしいことを指します。あえて「人間より人間くさい」という言葉を使う方が適しているのではないでしょうか。

■母を想う

蔵馬を語るには母のエピソードが最も欠かせないでしょう。南野秀一に憑依して、母に育てられていくうちに芽生えた母への愛情。

母のためには自らの命も差し出す覚悟を持ち、母親が命の淵から生命を取り戻せば、涙を流します。

母が妖怪に人質にとられていると知れば、普段の穏やかな彼からは想像できない冷酷さをあらわにし、非情にとどめをさします。

そして母の再婚が決まり、母親の幸せな表情とともにまた彼も微笑む―。

彼が最も人間くさくある理由に、母を想う気持ちが伴ってきます。

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