“球春到来”の見出しが各紙を賑わせたプロ野球春季キャンプ。まだまだ寒い日が続くところではあるが、プロ野球ファンの心も次第に春めいてきているだろう。
そんな中、マウロ・ゴメス(阪神)のチーム合流が遅れた。12球団が一斉にキャンプインした2月1日に間に合わず、2月4日に来日する予定も延期となった。
このゴメスのように、プロ野球では過去、キャンプ期間中に様々な「事件」を起こした外国人選手たちがいる。今回はそんな“お騒がせ助っ人”を紹介しよう。
“前科”のあるゴメスは今年も
来日が遅れた原因は盗難被害。オフを過ごしていたドミニカ共和国で、現地時間の1月26日、ゴメスは車上荒らしに遭い、パスポートの入ったバッグを盗まれたという。当然、再発行の申請手続きが必要となり、球団から2月1日の来日には間に合わないことが発表された。
しかし、当初は4日に来日する予定も、今度はビザの発行手続きが思うように進まず、待望の来日はさらに延期に。ようやく7日に沖縄入りし、8日から練習に合流した。和田豊監督の予想よりもよく動けていたことで、関係者はホッとしたようだ。
肩に相撲取りが?
こういった例はゴメスだけではなく、数多くの騒動がニュースとなった。その中で、特に印象的だったのはエリック・ヒルマンだ。ロッテで2年連続2ケタ勝利を挙げた左腕は、1997年に巨人へ移籍。しかし、移籍1年目は左肩の故障で2試合の登板だけだった。
結果が求められる1998年のキャンプではフリー打撃に登板して、まずまずの投球を披露した。しかし、その後、左肩をさすりながら、ヒルマンは「違和感がある」と訴えた。症状を聞くと、ヒルマンは「肩に小錦が乗っているようだ」と珍回答。その後も口癖のように「肩の違和感」を繰り返し、開幕後も左肩痛を理由に2軍暮らしを続け、結局、6月1日に解雇されてしまった。
ロッテファンには有名な呪い
そのヒルマンも在籍経験があるロッテでも、過去のキャンプで「事件」を起こした助っ人がいた。
2003年、ロッテのキャンプに参加したロバート・ローズ。2000年まで所属していた横浜で大活躍した強打の内野手が、2年ぶりに日本球界に復帰し、ロッテ首脳陣もファンも、大きな期待を寄せていた。
しかし、キャンプ中の紅白戦3試合で8打数無安打に終わったローズは、急に自信を失い、「野球に対する情熱がなくなった」というコメントを残して帰国してしまった。
これだけでも十分な騒動といえるが、実は当時、球団側はローズの入団を祝って「ローズ勝つ弁当」の発売を決定していた。そう、ロッテと弁当といえば、ファンの間で有名な、選手にちなんだ弁当を発売すると、その選手たちに不幸が起きるという「ロッテ・弁当の呪い」が発動してしまったのである。1996年の「決め手はフォークだ!伊良部弁当」に始まった呪いの力はローズをも飲み込み、その後も「伝説」を作っていった。
「家庭の事情」を理由に来日が遅れ、キャンプインしたかと思えば、飛ばしすぎて、すぐに下半身の張りを訴え、別メニュー調整となったのは昨年のゴメス。それでも、開幕後は不動の4番打者に定着し、日本シリーズ進出に大きく貢献した。果たして今季は、キャンプの遅れが吉兆となるのかどうか。阪神ファンならずとも、ゴメスに注目したいところだ。
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