「一発屋芸人はテレビから消えてしまっても、営業でかなり稼げる」
とは、長らく伝え聞いて生きた都市伝説。だが、果たしてそれは本当なのか? 2月24日発売の「FLASH」(光文社)が検証、今はテレビで見なくなったが、その昔、世間をにぎわした一発屋芸人の現状を紹介している。
営業で稼いでいる一発屋芸人の代表格といえば、テツandトモだろう。営業のギャラは1本50万円前後。本数をこなして、テレビでブレイクしていた全盛期よりも、稼ぎはアップしたというから驚きだ。
2010年「ととのいました!」で一躍ブレイクを果たした、ねづっち(40)は、ショーパブや企業のパーティーに引っ張りだこで、収入は企業の部長クラスはあるらしい。ダンディ坂野(33)は、「ゲッツ」のフレーズでCM出演も多く、その売れた顔を武器に地方営業をこなして、月収300万近くをキープしている。
ただし、活躍の場を地方営業に移したからといって、全員が上手くいくわけではない。
ムーディー勝山(34)や、ヒロシ(43)、長州小力(43)、レギュラーなども地方営業に活路を見出したが、彼らに関しては食いつないでいると言うのが現状のようだ。
地方営業は一発屋芸人の安住の地?
テレビでの活躍の場を失った一発屋芸人にとって、テレビから地方営業に移すことは最後の生命線のようだが、実はここにも厳しい格差がある。
あるイベンターに話を聞いてみた。
「地方営業だからといって、一発屋なら誰でもOKというわけではありません。ブレイクしてから数年の間は知名度もあるので呼びますが、それ以降、テレビにも出ない、雑誌にも出ない、話題にもあがらないような一発屋芸人は、客寄せ効果はないと判断して招集リストから外します。営業で呼べる芸人は、他にも山ほどいますから。過去、営業に呼んだ際、司会が上手かったり、会場を盛り上げたりしてくれた人は、テレビに出演していなくても呼びます。でも、たいていそういう人はテレビに戻りますけどね」
芸人のサイクルが早い昨今、一発屋の賞味期限はそれよりもかなり短命のようだ。地方営業とはいえ、そこにもテレビ同様、厳しい観客の反応が待っている。営業だったら一発屋芸人でも簡単に稼げる、という考えは通用しない──相当、シビアな世界なのである。
(取材・文/タナカアツシ)