NMB48アリーナツアー2/25 日本武道館1日目リポート

【AKB48グループLIVE速報】

●NMB48アリーナツアー 2015年2月25日 日本武道館 1日目

 大坂城ホールで初日を迎えたNMB48の初のアリーナツアー『NMB48 Arena Tour 2015~遠くにいても~』も終盤に差し掛かった。

今回の舞台は日本武道館。NMB48にとって日本武道館でのコンサートは、2013年4月26日以来で、約2年振りとなる場所だ。2年前に出ていたメンバーも多く在籍しているが、今回が初めてというメンバーも少なくは無い。昨年AKB48から完全移籍をした藤江れいなは、これまで日本武道館のステージに何度も立っているが、NMB48になったからは初めてということもあり、最初はちょっと違和感があったと言っていたが、観ている側にはそんな違和感はまったく無く、素晴らしいステージパフォーマンスを披露してくれたのではないかと思う。

 経験豊富な藤江の参加もあり、ホームの大阪を離れてもメンバーは安心してステージに立っていたことだろう。東京では大阪で観たことの無いファンやテレビや雑誌でしか知らないファンも多く来場する場所でもあるので、下手なステージをやってしまうと、悪い印象だけが残ってしまい、ファン離れをしてしまう可能性を持っている魔物の場所でもある。いきなりプレッシャーをかけるようなことを言ってしまったが、幕が開いた瞬間にそんな不安は吹っ飛んでいた。オープニング曲はNMB48の初のオリジナルソングとしてファンからも愛されている『青春のラップタイム』からスタートしたのだが、これまでの大阪と名古屋でも大きな盛り上がりを見せてくれたが、それを凌ぐ程の盛り上がりで、これでもかと言わんばかりのコールや声援が会場に響き渡った。アウェイ感はまるで無しで、エンジン全開で幸先の良いスタートを切った。

 高いテンションのままコンサートは進んでいったのだが、トークでちょっとした異変が起きたのだ。『純情U-19』を歌い終わった後にメンバーがステージから去ると、なぜか日下このみがひとりだけ取り残されている。そこで日下のひとりトークが始まった。日下はマイペースでネガティブなところもあり、正直言ってトークもぎこちない。しかし不思議なことに独特のリズムでのトークの世界観に引きずり込まれてしまう魅力を持っている。10分くらいこんなペースで話しを続けたのだが、誰もが日下の話しを食い入りように聞いていたのが良くわかった。そんな日下は3月22日に独演会を開催するという。どんな内容になるか想像もつかないが、かなり興味深い内容になることは間違いなさそうだ。

 日下のように異質なインパクトを残すのもNMB48のらしさといえばらしさだが、今回は矢倉楓子に大きな注目が集まっていた。かつてAKB48の小野恵令奈がソロで歌った『FIRST LOVE』を歌ったのだ。これまでのツアーでAKB48のメンバーのソロ曲は歌われていたから想定内といえば想定内かもしれないが、まさかの小野の楽曲を歌うなんて想像すらできなかった。これこそサプライズである。

 サプライズはまだまだ続き、今回オープニングで歌った『青春のラップタイム』のミュージックビデオが初披露された。楽曲が発表されたのが4年近く前のことで、これだけの月日が経ってから制作されることは、かなり異例なことである。山本彩は「秋元康先生が作ろうじゃないかとおっしゃって下さって。NMB48初のオリジナル曲が時を経てこうやって作品になるとは思いませんでした」と話した。しかもこのミュージックビデオには、当時在籍していて既に卒業してしまったメンバーも参加し、さらにAKB48に完全移籍をした小笠原茉由までも参加しているのだ。ファンにとってこれ以上に無い素晴らしいサプライズである。

 そのミュージックビデオの余韻が残る中で、アンコールの一番最後には最初に歌った『青春のラップタイム』を再び歌い、大盛況のうちにコンサートの幕は閉じた。今回はNMB48の原点をフューチャーした形になり、コンサートの副題を考えるなら『青春のラップタイム祭り』とでも付けたくなるような素敵な3時間であった。そして本日は遂にツアー千秋楽。果たして最後にどんなドラマが待ち受けているだろうか。

Report by Bremen ohshima

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