アメリカ大手の家庭用洗剤メーカー・Clorox(クロロックス)の投稿したツイートがネット上で物議を醸している。4月9日にリリースされたiPhoneの最新OS・iOS 8.3には、多くの絵文字が追加された。特に、世界各国の人種を表現したコミカルなアイコンが導入されたことが話題を呼んでいる。クロロックスの関係者は早速この新機能に注目し、複数の絵文字を並べて自社製品の漂白剤を描くというジョークツイートを投稿した。ところが、黒人の顔を使って漂白剤を表現するという手法に黒人側が大激怒。黒人を侮辱する人種差別ツイートだとの声が上がり、たちまちネットが炎上してしまった。
クロロックスの関係者が投稿したツイートには、「新しい絵文字は最高だね!さて、漂白剤はどこかな?」と書かれており、新規絵文字を用いたモザイクアートが添付されている。非常にクオリティの高いユニークなアイデアであり、商品のPR効果は抜群だ。
しかし、自分の顔を洗剤のパーツに使われれば気分を害す人がいても不思議はない。この投稿を見た黒人から、「このツイートは黒人を漂白しようというメッセージに感じられて不愉快だ。」、「広報担当者を一掃した方がいいんじゃないのか!」などたくさんの怒りのリツイートが寄せられた。
過剰反応だとたしなめるユーザーの意見も少なくなかったが、クロロックスの関係者はすぐに陳謝し、件のツイートを削除した。
「この度は私共のツイートにより多くの関係者にご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありません。これは単に新規絵文字を紹介するための企画であり、皆様を不快にさせる人種差別的な意図は一切御座いませんでした。」
クロロックスの広報担当者は公式に謝罪声明を発表した。
コミュニケーションを楽しむための絵文字がこのような事態に発展するとは驚くべきことである。改めてアメリカにおける人種問題の難しさを痛感させられる話と言えよう。