夫婦はときに、“ボタンの掛け違い”でケンカすることがあります。
例えば、夫が仕事のグチを言ってきたとき。妻が夫を思いやるポイント、夫が妻から思いやって欲しいポイントがズレていてケンカになってしまった、という話を夫婦カウンセラーの筆者は何件も聞いてきました。
つまり、グチを言う夫が悪いのでも、妻が夫の愚痴を聞きたくない訳でもないのです。お互いがボタンを掛け違わないようにすればイイだけなんです。
今日は、筆者が男性目線から“夫がグチってきた時こそ夫婦の絆を深めるチャンス”である理由を具体的な例を交えてお話します。
■「疲れてるなら休めば?」はNG
夫が家でつい仕事のグチをこぼしたとしましょう。そんな時に、
「そんなに疲れているなら、たまには休めば?」
「あなただけが頑張っても仕方ないじゃない」
なんて言っていないでしょうか? 妻は夫の事を思って言っているつもりでしょうが、仕事を休めない現実や理想論を言われると夫側はすぐさまムカッと反応してしまいます。そして、
「お前にはわからないんだよ!」
「気楽でいいよな、お前は!」
と、夫は嫌み半分怒り半分に言ってしまいます。
もちろん夫も、妻の言いたいこともわかっているのですが、「オレが休むと家族が困るんだからな」という気持ちも半分混じっています。
「オレだって休みたいよ、でも休んだら次の日の仕事が増えるし、同僚や周りにも迷惑が掛かるんだよ」
と、夫が本音を漏らそうものなら、
「そんなつもりで言ったんだじゃないんだけど……」
と妻もムカムカ。どんどん空気が悪くなります。
■仕事の内容はわからなくても「一緒に困る姿」を見せる
妻は夫の仕事について、知らないことが大半ですが、そこで「大変だから休めば」とあっさりと言ってしまうと、「簡単に言うよな」と思うだけです。
そういう時は、「いつも大変だよね、私はよくわからいけど聞くことはできるから何が大変なのか教えて」というように、“共感を示す姿勢”を夫は求めているのです。