マツコ×小林尊フードバトルの微妙な行き過ぎ感

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マツコ×小林尊フードバトルの微妙な行き過ぎ感

「パン丸呑み」のノウハウを解説

 5日に放送された「マツコの知らない世界」(TBS)。『大食いの世界』をテーマに小林尊がゲスト出演した。小林は2000年頃からテレビ東京「TVチャンピオン」その後TBS「フードファイトクラブ」ほかで活躍、海外大会中心に転向、渡米。その独特のスタイルとルックス、実績から、後のフードファイターやグルメマンガなどにも大きな影響を与えている。

 同番組ではホットドッグ早食いをスロー映像にし、パンを丸呑みするためのノウハウを紹介したり、早食いをメインとした「フードバトルクラブ」を番組中で復活させるなど、やや際どい演出が目立った。早食いといえば、2002年にテレビの真似をした学生が死んでしまう事故があったことで、特にTBSでは長く封印されていたもの。テレビ東京はその「早食い」を禁止し、美味しく食べることで早々に大食い番組は復活。確実なファンを掴んでいるだけに、TBSとしてはなんとか自社のコンテンツを蘇らせたいジレンマもあったのだろう。

 確かに、もう禊は済んだ出来事ではあるし、小林の出演は世界での活躍、高額なギャラ、スポーツ並の地位、CM出演など世界的なフードファイトのカッコいい面をうまく伝えていたので、復活に向けてのプロモーションとしてはこのうえもないもの。しかし番組ラストで「マネ防止テロップ」をまとめて掲出したのはいただけない。番組中に出演者側が少しは(マネをするなと)触れていたからいいだろうという考えだろうが、(「フードバトルクラブ」が)打ち切られたのは視聴者がパンを喉に詰まらせた事件に起因しているわけで、少なくともスタッフ側でパン丸呑み部分の扱いにだけは強く気を使うべきだろう。

攻めの姿勢が目立つ'15年上半期のTBS

 TBSは他の番組でも今季特に冒険した編成が目立つ。安全度の低い国にメジャー事務所の女性タレントを放置、初回でいきなりトランクへ入れたスーツケースが盗まれた「世界のどっかへホウチ民」や、薬物もガシガシと映り込む地下社会にジャーナリスティックに潜入したりインドで日本のお笑いコンビが物乞いといった国辱的展開の「クレイジージャーニー」など。自粛ばかりのテレビ界に対するアンチ的な企画は非常に面白いが、総じて安全面に配慮が足りないように見える。実は演出だ、という体でも、事故が起きてからでは遅いのだが…。

(文・KUS OBUKURO)

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