トヨタ自動車が世界に先駆けて世に送り出した量産FCV『MIRAI』。燃料である水素をFCスタック(燃料電池)に送り込んで大気中の酸素と反応させることで発電、EV同様にモーターで走行する構造だ。
■ FCV普及には車両価格の引き下げが急務
『MIRAI』の車両価格は723.6万円で、国や自治体から支給される補助金で400万円台前半にはなるものの、同車がクラウンHVクラスの車格であることを鑑みると車両価格はまだ高額と言わざるを得ない。
HVとの主要パーツ流用など、数々のコストダウン努力を経て現在の価格にまで辿り着いた訳だが、今後のFCV普及促進や後続メーカーに対する優位性維持には車格に見合った価格設定が求められる。
そうした背景からトヨタ社内では経営トップから2020年代の早い段階でFCVの車両価格を大幅に引下げるよう指示が飛んでいるそうだ。
そこで同社の開発陣が改めて手を付けたのがFCVの中枢部、FCスタックのコストダウン。
水素と酸素の化学反応時に電子を取りだす役目を担う触媒に高価な貴金属“白金(プラチナ)”が使われているからだ。コストダウンには“白金”の使用量低減が欠かせない。
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