韓国で猛威を振るっているMERS(マーズ)ウィルス(中東呼吸器症候群)だが、その疑いがあると知りながら香港に渡航し現地で発症した患者がいた。その後その人は韓国も戻されたが、韓国は隔離措置をしなかったため、その患者は発症した状態で再度香港に行ってしまった。
空港、機内、そして香港にMERSが広まる可能性がある。特に怖いのが韓国、香港両国の空港。空港は世界中の人が来る場所で、そこで移った人が今度は別の国に行き、その別の国で感染させる可能性がある。日本も近いためそのターゲットに十分なり得る。
韓国当局はMERS患者に関するデータを何度も要請されていたが、それに対して応答を取っていなかった。それが今回のことに繋がったのではないかと思われる。
MERSの感染症生殖指数は0.6と低い。この指数の意味は1人が0.6人に感染させるということである。はしかの指数が12、SARSが5、エボラは2程度ある。
しかし、感染率よりも心配しなければいけないのはMERSの致死率である。MERSの致死率は40~50%と高い。過去の例ではサウジアラビアで688人が感染、その内282人が死亡となっている。
韓国で1人目のMERS死亡者が出たもようです。