世にも悲しき生存の為の通過儀礼。高所120メートルの断崖絶壁から母の待つ地上へと飛び降りることを与儀なくされる、カオジロガンのヒナ

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世にも悲しき生存の為の通過儀礼。高所120メートルの断崖絶壁から母の待つ地上へと飛び降りることを与儀なくされる、カオジロガンのヒナ

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 「獅子の子落とし」ということわざがある。これは、「獅子は我が子を谷底に突き落とし、這い上がってきた強い子供だけを育てる」という俗信に基づいたもので、わが子に厳しい試練を与え、その器量を試すことで一人前に育てることができるという例えである。

 だが実際に獅子は我が子を谷底に突き落としたりはしない。そもそも獅子は架空の聖獣でありライオンではない。とは言え自然界には生存の為、過酷な通過儀礼をおこなう子供たちがいる。

 グリーンランドに住むカオジロガンのヒナは、まだ羽も生えそろわないうちに、高さ120メートル以上ある崖の上にある巣から、地面へと飛び降りていかなければならない。下にいる親鳥の姿だけを頼りに、命がけのジャンプを行うのだ。



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Daredevil Goslings Make a Terrifying Jump for Life

 グリーンランド東部、スピッツベルゲン島、ノバヤゼムリャ島が繁殖地であるカオジロガンは、捕食者から卵を守るため、高い断崖絶壁の上に巣をつくる。ヒナが生まれて数日すると、親鳥はまず自分から崖の下へと飛び立っていく。そしてもう2度と崖の上に戻ることはない。

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 崖の上には十分な餌はない。ヒナは今後自分で餌をとらなければならない。その為、親鳥のいる地上に自らの力で辿り着かなければならないのだ。

 このヒナは最後の1羽である。親鳥はひたすら下で待つのみだ。
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