今や慣例化している新人議員のヤジだが、一国の首相が、その"お株を奪う"異例の事態が発生した。
5月28日、衆院平和安全法制特別委員会でのことだ。
「民主党の辻元清美議員が発言中、安倍首相が突然"早く質問しろよ!"と怒声を響かせたんです。首相の立場にある政治家が、こんなヤジを飛ばすなんて前代未聞。委員会は紛糾し、中断してしまいました」(全国紙政治部記者)
同じ自民党議員である浜田靖一・同特別委員会委員長から「不必要な発言は、厳に慎むよう」とクギを刺されるほど我を失った安倍首相。結局、謝罪を余儀なくされた。
「ヤジの直前も、防衛相への質問を遮るなど、安倍首相から相当なイラ立ちが感じられました。まあ、それも仕方ないでしょうね。肉体的にも精神的にもタフじゃない首相が政策で追い詰められ、ストレス過多の現状ですから」(同記者)
その筆頭と言えば、今国会で暴露された"自衛官54人自殺問題"だろう。
「自衛隊の海外派遣を審議している最中に、イラクなどに派遣されていた海上自衛官25人、陸上自衛官21人、航空自衛官8人の自殺が判明したんです。安倍首相の肝煎り政策だっただけに、押すことも引くこともできず、困り果てているようです」(同)
また、この安保法案と同時に進行していたのが、今夏に発表する予定の「戦後70年談話」だった。
「"謝罪"の文字を省いた内容に、中韓だけでなく、米国からも"待った"がかかった。首相就任前から抱いていた構想らしいですが、強行すれば外交面で孤立するだけに、トーンダウンは必至」(外務省関係者)
在日米軍沖縄普天間基地の辺野古移設問題も、首相を悩ます爆弾の一つ。
「現地では大規模な反対運動が行われ、さらに沖縄県が工事許可を出さないなど、面目は丸潰れ。かといって、うやむやにすれば、米国との関係に大きな軋轢が生じてしまう」(同関係者)
さらに、唯一の救いだったアベノミクスにも、暗い影が忍び寄っている。
「"円安こそが日本経済再生の柱"として円安に導いてきましたが、途中で歯止めがかからなくなってしまった。今月1日に記録した1ドル125円は、12年ぶりの記録的な安さで、多くの企業が悲鳴を上げています」(大手証券会社社員)
さらに、党内部にも問題を抱えている。
「以前より"犬猿の仲"だった二階俊博総務会長が最近、急に活動を活発化。5月に訪中し、習近平国家主席と会談。首相の専権事項である外交を行うなど"反乱"の機会を狙っています」(自民党中堅議員)
首相が、いつぞやのごとく"悩み爆弾"に押しつぶされるのも時間の問題か?
安倍首相の「辻元議員へヤジ」はストレスが原因?総理を苦しめる「5つの爆弾」
2015.06.18 07:00
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