キンキンは自分で自分に感動!?
テレビ東京ホールディングスが、株主に配布する「ナナノワ」。この非売品の冊子の中で、「アド街ック天国」(テレビ東京系)が特集されていた。先日初代司会者(宣伝部長)・愛川欽也を失うも、二代目司会者がV6・井ノ原快彦になり継続となっている、放映1000回を超える老舗番組だ。
いくつか愛川欽也や関係者の名言が、番組スタッフのコメント経由で採り上げられているのだが、胸に刺さるものや、なかなかいいものがあるので、かいつまんで引用しご紹介したい。まずは愛川自身の、自信に満ち溢れる生前の一言。
「仮にテレビ界にさよならしちゃってもさ、自分で感動しちゃうね、おれはおれに。お前よくやったじゃないかと」(愛川欽也の言葉/ナナノワ2015Summerから引用)
まさか本人も死によってさよならすると途中までは思ってもいなかっただろうが、収録の間に2代目プロデューサーが愛川から受けた印象という次の発言とセットでみると、アド街以外にも硬派報道番組、キンケロシアターや自作映画、ネットTVを含めて、やりたいだけやれていたということではないだろうか。
「たくさんの夢を語られ、後にすべて実現されたパワーには本当に驚かされました」(深谷守が愛川さんを語った言葉/同)
年齢を考えると、かなりスゴイことなのかもしれない。
独自さの光る番組コンセプト 一方、キンキン個人ではなく、番組の切り口も、以下の制作会社の発言から一貫してきたことが見て取れる。
「若い人は少し背伸びしてオトナの世界を覗きに来たいんですよ」(ハウフルス代表取締役・演出家の菅原正豊の言葉/同)
取材、セット、CGなどもオトナでスノッブという方針で統一されており、微細なリニューアルはところどころ行われているものの、気がつかない程度に留めているという。
愛川は、自身の出演が最後になる番組でこう言った。
「街とは、建物ではなく“人”なんだよ」。(1000回放送での愛川欽也の言葉/同)
このコンセプトは、スタッフの間にも貫かれているだろう。なんとも愛川といい、スタッフといいカッコイイことを言っているじゃないか。
この冊子を入手するには、テレビ東京HD(9413)の株主になると毎期送られてくる(今からだと次号以降になるが)。放送のファイル化進捗などテレビマニアが好きそうな裏話もあり、非売なのがもったいない感じだ。
(文/編集部I)