生まれて間もない頃はママがいなければ何もできなかった子どもも、何年もたたないうちに一人の意志を持つ人間として成長します。
親にとって成長は大変喜ばしいことなのですが、言葉を話すようになり、個人としての意志を持つようになると、なんでもかんでも「イヤ!」と言われることが増えてきます。これがいわゆる“魔の2歳児”なのです。
子どもの、「これじゃなきゃヤダ!」というような“こだわり”にはママも困ってしまいますが、そもそも子どもが特定のことに執着するのはなぜなのでしょう?
今回は四児の母であり子育てアドバイザーである筆者が、2歳児がやたらと“こだわる”ワケを説明します。
■子どもの目から見た世界は「不安」がいっぱい!
子どもにとっては、世の中に存在するものの全てが“未知”のもの。大人にとっては当たり前のものや出来事でも、生まれて数年の子どもには、何が起きているのか、どういうものなのか、全く想像もできないものなのです。
極端な例えですが、知っている人が誰もいない、どこかもわからない、何が起きているかわからない状況に置かれた自分の姿を想像してみてください。大人になった今となっては考えられないほどの不安な状態に、子どもは常にさらされているとも言えるのです。
■よく知っているものは子どもの「防具」
そんな不安な状態にある子どもたちにとって、生まれた時からずっとそばにいるパパやママは頼れる数少ない味方。いつでも自分を守り、助けてくれる存在です。
それと同じように、いつも自分のそばにあるぬいぐるみや人形、いつも着ている洋服や靴も、子どもにとっては数少ない“よく知っている、慣れ親しんだもの”。それは子どもにとって、自分を不安な世界から守る“防具”のような存在なのです。
また、子どもの“よく知っている、慣れ親しんだもの”は、自分の言い分を通せる数少ないものでもあります。大人でもよく知っているものには並々ならぬこだわりがあることって多いですよね。
子どもは“よく知っている、慣れ親しんだもの”にこだわることで、見知らぬ世界の不安から自分の心を守ったり、“自分ではどうしようもできないこと”と折り合いをつけようとしているのです。
いかがでしたか?
大人にとってはワケが分からない“こだわり”だとしても、子どもにとっては心の安定を保つために大切なこと。
「この服じゃないとイヤ!」と聞かなかったり、地べたに張り付いて動いてくれなかったりすると、ママもちょっとウンザリしてしまうこともあると思いますが、これも成長の証。
日常生活と折り合いをつけながら、子どもが置かれている不安な世界を理解して、“こだわり”を尊重してあげられるといいですね。