スタンフォード大学で生物工学を手掛けるマヌ・プラカシュ准教授をはじめとする研究チームがユニークな“水滴コンピュータ”を開発した。
■ システムエラーを排除する
研究チームが目指したのは従来のコンピュータの代替品ではなく、物理原理を応用した“システムエラーを出さない”コンピュータ。
同研究室では10年ほど前からこの開発に取組んでおり、最新のコンピュータ技術と流体力学を応用することで実現。通常のコンピュータが電子の動きで演算するのに対して“水滴コンピュータ”では磁化された水滴の動きを利用している。
「T」と「I」型の小さな金属バーを「パックマン」の迷路のように配置して電磁コイルで磁場を発生させると、磁性ナノ粒子を含ませた水滴が移動、カメラでその際の水滴同士の相互動作を記録する。
研究チームはこの“水滴コンピュータ”を通常のコンピュータと同じ働きを持たせるために磁場を回転させるアイデアを発想。磁場を反転するたびに極性が変化して時計の秒針のように1クロックサイクルをカウントする。