年商25億円の若槻千夏…デザイナー業を不安視する声も

プラチナムプロダクション公式HPより

 元はおバカもキャラだった──!? 13日に日本テレビ系列で放送されたバラエティ『人生が変わる1分間の深イイ話 2時間SP』に出演した元グラドル、若槻千夏に注目が集まっている。

 2001年にグラビアアイドルとしてデビューした後、そのおバカキャラがウケてバラエティなどに引っ張りだことなり、さらには2007年から始めたブログが人気を博し、「ブログの女王」と呼ばれた眞鍋かおりになぞらえて、「新・ブログの女王」と呼ばれるなど、一時期の芸能界を席巻した若槻千夏だったが、2007年末に引退の意向を示したと報道されてから、露出が激減。

 2009年には自らがプロデュースしたブランドである「w❤c」のデザイナーとして活動を始めたのときっかけに、現在はデザイナー業に専念しているとのことで、今回は4年ぶりのテレビ出演だという。

 番組冒頭で、「このお話を頂いて胃腸炎になりました」「久々の4年ぶりの圧が来たんでしょうね、胃に」と久々にテレビに出ることの緊張を語った若槻だったが、なんと現在自身が手掛けたクマタンというキャラクターのビジネスのために台湾を訪れていることを告白。

 今年の5月に台湾に進出したところ、大手のドラッグストアとコラボしたり、有名雑貨店でのキャラクターグッズの売り上げのトップ10を独占したりと大人気を博し、現在は月に10本ほどの新しいキャラクターグッズの開発が行われ、アニメ化の話が進むなど、まさにクマタンバブルが起こっている様子が紹介された。

 さらに、番組内では、1時間で15~20件の店の視察を行い、真面目に打ち合わせをしている様子を紹介。さらに、スマホのアプリを展開するLINEとのコラボで、ネイルシールの企画が進んでいることを発表した。

 4年間テレビに出なかった理由として、「マジメにやりたいなっていうのは1つあって、片手間にやっていると思われたくない」とデザイナー業への専念が理由だったことを語り、「『久々に若槻テレビに出たな、ちょっとクリエイティブな感じを出したいんだ、今後は、あいつは』って思われたくない」と言いながらも、最後は「いつかテレビでクマタンが今、流行っています。で、それをつくったのが若槻。へぇ~そうなんだ、とか、それがもっと世代が低くなってくると、こんな派手なおばさんが作ってるんだ、とかでもいいんですけど、自分より作品が目立っていったらいいなっていうのはあります」と、あくまでもこれからもデザインに力を入れるという決意を表明した。

クマタンの権利を買い取り大ブームに

 番組を見る限りでは、バラエティに引っ張りだこのグラドルから、デザイナーへの華麗な転身に成功したように見える若槻。しかし、そんな若槻のデザイナーとしての今後を不安視する声があるという。ファッション業界関係者のT氏は、その理由をこう語る。

「果たしてこの成功が続くのかは疑問ですね。実際、若槻は番組内で紹介された『w❤c』のデザイナー業は、『作りたい服が作れなくなった』との理由で2013年にブランドから手を引いているんです。その際にブランドのキャラクターであったクマタンの権利を自分のものとし、現在展開しているという形なのでしょうが、そもそもこのクマタンは100%若槻自身が作ったものではなく、イラストレーターのおかだ萌萌がデザインしたキャラクター。若槻はこのキャラクターの権利をおかだから買い取って現在ビジネスをしているのではと噂されています。もちろん、権利を買い取ったもので商売をすることに何の問題もありませんし、ここまで大きなブームを作れたのは若槻自身の才能なのだとは思いますが、キャラクタービジネスには流行り廃りの波がありますからね。番組内でもチュートリアルの徳井の依頼でチュートリアルを模したキャラクターや、番組の依頼で今田耕司をイメージしたキャラクターのデザインをしていましたが、あれもあくまでクマタンのアレンジに過ぎない。もしクマタンが飽きられた時、新たなキャラクターを自力で生み出せるのか、という不安はあるのではないでしょうか」

 さらに、T氏は若槻の仕事ぶりについても疑問を呈す。

「番組内では、喫茶店で書いた簡単なラフをCG担当のスタッフに送り、それをスタッフが仕上げるといった形で紹介されていましたが、ラフがさすがに少し簡単すぎるのではないかと……(苦笑)。もちろん、一部しか披露されていないので、本来はもっと詳細なものがあるのかもしれませんが、少なくとも見た限りでは、あのラフからきちんとイメージ通りに再現できるスタッフの実力こそが凄いのではと思ってしまいますね。これだけツーカーの関係を築いたスタッフがいるということも、ある意味では実力なのでしょうが、そうしたスタッフが何らかの事情で仕事を辞めるなどした時、このスタイルでの仕事を続けられるのか、というのも不安要素の一つと言えるでしょう」

 新たなキャラクターを生み出す力や仕事ぶり……さまざまな不安要素が指摘される若槻の今後。果たして彼女が言うように、自分より作品が目立つような未来は訪れるのだろうか、それとも……。彼女のサクセスストーリーが続くことを切に願うばかりである。

(取材・文/阿佐美UMA)

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