堤真一『リスクの神様』好演も視聴率は今ひとつ…フジテレビの深いジレンマ

裏番組の「花咲舞」が強すぎた!?

 7月8日スタートのドラマ『リスクの神様』(フジテレビ系)で、16年ぶりに主演を務める堤真一(51)。7月14日発売の「女性自身」(光文社)では、堤自身の誕生日である7月7日をオフにして、妻や愛娘、友人らとたこ焼きパーティーを行ったと報じた。

 だが、堤の奮戦もむなしく、『リスクの神様』は初回7%。同時間帯の『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)は14.7%と、ダブルスコアで惨敗した。

内容には絶賛の声、多数

 だが、ドラマの内容自体は評判がけっして悪くない。

「リスクの神様面白かったのにー。もう!数字ではかるのやめようよー。」
「リスクの神様、録画したの今見たけど、凄い面白い!!」
「リスクの神様視聴率出てたけど、7%だったみたい…面白かったのにな」

 と、実際にドラマを見た人の反応は悪くない。そして、視聴率爆死はどう考えても裏番組の『花咲舞が黙ってない』が影響している。

 この事実に関しても「なぜ『花咲舞』の裏に当てた?」と、疑問の声が上がっている。そして、『リスクの神様』というタイトルのくせに、「リスク管理」ができていなかったせいで惨敗したと考えられ、「さすがフジ。危機管理能力がなさすぎる」と、ネットで話題となっているのだ。

 視聴率こそ奮わなかったものの、上々の滑り出しのドラマを制作しながら評判を落とすフジテレビ。だが、この危機管理能力の欠如は、今のフジを如実に表している。

「リスクの神様」が必要なのはフジテレビ自身

『リスクの神様』は、危機管理の専門家が様々なトラブルを解決する物語だ。だが、フジのリスク管理能力のなさから視聴率を落としてしまった。そして、「それは視聴率だけの問題ではなくなっている」と業界関係者は語る。

「BPO(放送倫理・番組向上機構)で提議される問題はフジが圧倒的に多く、危機管理能力の欠如は疑うべくありません。2月に放送された『カスペ!「あなたの知るかもしれない世界6」』では、人権侵害を申し立てられたり、先日放送された『池上彰 緊急スペシャル!』では、インタビューVTRで発言と異なったテロップが流れてBPOに苦情が相次いだり、リスク管理が全くなっていません。フジがこのようなドラマを作ったのは、皮肉としかいいようがありませんね」

『リスクの神様』を、リスクを考えずに『花咲舞が黙ってない』にぶつけたフジ。たとえ評判のいいドラマを作っても、上手くいかない現状が、今のフジテレビそのものなのかもしれない。

(取材・文/タナカアツシ)

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