家族にとっては困った父だったが、知人からは慕われていたことを供花の数が物語っていた【体験談】 (2/2ページ)
生花の数が予想以上に多いと。
あちらこちらから花が寄せられ、祭壇は花があふれんばかりになっていたのだ。
家族には困ったところのある父だったが、親しい人には愛され慕われていたのだろう。花の数がそれを物語っていた。
愛することには無骨であったが、間違いなく愛されていたのだ。家族が思う以上に。
通夜にも告別式にも大勢の方に参列いただき、あらためて人望を思い知らされた。
許せるかと言ったら、答えに今も窮するだろう。
それでも、派手は苦手でもひそかに楽しいことが好きだった父に、花に埋もれた祭壇は似合いの葬儀ではなかったか。
斎場からのタクシーの中から見た青空の下の桜並木の美しさとともに、それは一生消えずに思い出に残るだろう。