アスペルガー症候群の青年が、自分をいじめた相手を起訴する代わりにとった行動(アメリカ)
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今年高校を卒業した米イリノイ州ニューベイデンのギャビン・ジョセフさんは、3歳のときに自閉症スペクトラムの一種であるアスペルガー症候群と診断された。コミュニケーションがうまくとれないことをひとつの特徴とする発達障害のため、高校でも周囲になじめず単独行動をとることが多く、クラスメートから「変人」「気味悪い」などと陰口を叩かれていたという。
今年6月、ギャビンさんを嫌うクラスメートのグループから、ある人物に紹介すると言って呼び出されたギャビンさんが、そこに現れた校外の見知らぬ若い男とその仲間に殴られたり首を絞められたりする事件が起こった。
男は、ギャビンさんが「人と違う」ということだけを理由に「懲らしめる」として、それまで会ったことも話したこともないギャビンさんに暴行を加え、血だらけのまま道端に放置した。
暴行の結果、ギャビンさんは軽い脳しんとうと胸部打撲、目の周りの血腫と鼻骨骨折と診断されたが、幸い、後遺症の心配はないという。その後すぐに犯人の身元も判明し、主犯の男と仲間は逮捕されたが、ギャビンさんは彼らを起訴しないという決断を下した。
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起訴しない代わりに、ギャビンさんはどうしたか。
彼は、アスペルガー症候群を持ちながら暮らすということがどういうものか、いじめる側の行動がアスペルガーである自分にどのような影響を及ぼしたかを自ら説明した20分の動画を、犯人グループとその家族に見てもらうことを条件とした。また、障害者関連の社会奉仕活動に従事すること、アスペルガーに関して調べてレポートを書くことも同じく条件として提示した。
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卒業式の写真:ギャビンさん(右)を支援してくれたジョナサン・モファットさん(左)とともに
このギャビンさんの行為を誇りに思った母親のコートニーさんが、Facebookでそれを紹介したことから、感動と共感の輪が広がった。コートニーさんは、アスペルガー症候群は目に見えない障害であるため、その行動が周囲には奇異に映り、人々の理解を得られずにつらい思いをしてきたが、息子の事件と勇気をきっかけに、発達障害に関心を持つ人が増えてくれたらと話している。
Smirror、dailymail・原文翻訳:mallika
参考動画:アスペルガー症候群(本田先生)
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