【冴え女シリーズ(4)】[真面目すぎるサラリーマンの恋]4話(前半)「先輩、俺傷つきますよ」 (2/4ページ)
●4話(前半)「先輩、俺傷つきますよ」
吉田「さっきからちょっと思ってたんだけど」
浅野「はい」
吉田「お前は女子か!」
浅野「え!なんでですか!?」
吉田「スープの専門店やら料理好きなとこやら、映画を観れば恋愛ものって・・・完全に趣味が女子だぞ」
浅野「そうですかね?」
吉田「もうなんていうかがっつりザ草食系って感じだな」
浅野「自分ではまったくそんなつもりはないんですけどね」
吉田「その話だけ聞いたら完全に乙女の趣味だぞ」
浅野「だめ・・・ですかね?」
吉田「ダメってわけじゃないけど、男らしさはないんじゃないか?」
浅野「ない・・・ですか」
吉田「まぁ、私が男らしさとか女らしさを語るなんてちゃんちゃらおかしいけどな!私自身女らしさなんてかけらも持ち合わせてないし」
浅野「そ、そんなことない・・・ですよ?」
吉田「段々声小さくなるくらい自信ないなら否定すんなよ!」
浅野「いや考えてみたら、先輩って確かに男らしくてなんだか『姉御』って感じがしちゃって」
吉田「はは、なんだよ『姉御』って」
浅野「だって部署のみんなからすごい頼られてるじゃないですか」
吉田「いやぁなんつーか、私も新入社員の頃は先輩にお世話になってたわけだし、それを今の後輩に返してるって感じかな」
浅野「それにプロジェクトとかイベントの時も率先して引っ張って行ってくれるし」
吉田「それは、アレだよ。自分でやっちゃったほうが早いし、完成度に納得もできるだろ」
浅野「あとは後輩の面倒見もいいですよね」
吉田「それは先輩として当たり前だろ」
浅野「でも部署の人みんな言ってますよ。プロジェクト一緒に組むなら吉田先輩がいいって、吉田先輩と組むと完成度も自分の実力も上がるからやりがいあるって」
吉田「あーもう!あんまり褒めるなよ。