世界で進む真水の枯渇状況! 日本も他人事ではない!

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昔は日本でも「干ばつによる水争い」が起こりました。現在ではそんなことはないですが、将来、国際間で水資源をめぐる紛争が激しくなるのではないか、と心配する先生もいらっしゃいます。というのは、現在世界各国で「水不足」が深刻化しているのです。

■カリフォルニア州で深刻な水不足!

日本でもニュースになっていますが、カリフォルニア州の水不足が深刻です。州の98%が干ばつ(drought)の被害を受けているとされます。カリフォルニア州に水を供給している各湖では著しく水位が低下しています。

2015年4月8日の時点での各湖の貯水率を見てみましょう。

・Lake Oroville:51%
・Lake Shasta:59%
・Trinity Lake:49%
・New Melones:23%
・San Luis:66%
・Millerton Lake:39%
・Lake Perris:38%
・Castaic Lake:28%
・Pine Flat:19%
・Exchequer:9%
・Don Pedro:43%
・Folsom Lake:59%

このようにどの水がめもひどいことになっています。上のうち「Lake Oroville」は6月8日付の米テレビニュース『ACTION NEWS NOW』で「46%」とレポートされていますので、4月8日よりもさらに5%も水がなくなったのです!
世界で進む真水の枯渇状況! 日本も他人事ではない!
さらに問題なのは「地下水」です。カリフォルニア州の中部の地下水に依存していた地域で井戸から水が出なくなっています。

■カリフォルニア州の水はあと1年分しかない!?

「カリフォルニアの水があと1年分しかない」という衝撃的なレポートがあります。これは、NASAの上級研究員ジェイ・ファミグリエッティが公表したものです。それによると、

「NASAの衛星の分析によれば、2014年には、サクラメント、サンホアキンの川、雪、貯水池の水、地下水などを合わせた、水の総量はざっと3,400万エーカーフィート」

なのに、

「カリフォルニア州の全域で、2011年から毎年1,200万エーカーフィートもの水を失っている」とのことです。また「この2/3がセントラルバレーで農業用に使用される地下水だ」としています。上で紹介した中部で井戸から水が出ないというのは、まさにこのくみ上げ過ぎが原因なのですね。

このような使い方をしているので、あと1年分しかないぞ、というわけです。

■水不足が深刻化する中国!

今度はアジアの中国に目を転じてみましょう。「PM2.5」で注目される中国の環境問題ですが、水に関しても深刻です。「黄河」「揚子江」という世界でも有名な大河があるのに、と思うかもしれませんが、実は中国は水資源の豊富な国ではないのです。

経済産業省の資料によれば、中国の1人当たりの水量は「4,525立法メートル」。日本は「5,114立方メートル」ですから、日本よりも1人に当たる水量が少ないのです。

また、その大河で異常事態が起こっています。「黄河」は、生活用水、農業用水、工業用水などの取水量が大きく、海に開けた河口まで達する水量が激減。1970年代からしばしば「断流」という現象が起こっています。

断流とは、川の流れが途中で絶えてしまうこと。川を流れている水(表流水といいます)が途中でなくなってしまう現象です。

大坪国順さん・王勤学さんの調査によれば、

1972-1998年:断流が21回発生

となっています。そのうち最大のものは1997年の断流です。1年間に13回の断流が発生。計226日間の断流が起こり、河口からさかのぼること開封市まで704キロメートルにわたって水がないという事態になったのです。

現在は断流現象は起こっていません。しかし、黄河の水の流量は以前と比べて激減したままです。総合地球環境学研究所の上級研究員・佐藤嘉展さんは、黄河下流域では360億トンも水が減ったと計算されています。

黄河の源流である300もの大小さまざまな湖のうち200ほどが干上がってしまっているという報告もあります。

黄河だけではありません。他にも、中国南西部の四川省でも同様に湿地面積が急速に縮小し、ルオアールガイ草原の砂漠化が問題になっています。省単位での報告もそうですが、「中国全体の18%ほどの地域が砂漠化している」というレポートがあるほどです。
■世界的な水不足に危機感!

アメリカのカリフォルニア州、中国の黄河を例に取りましたが、世界で「水資源」についての不足、枯渇は深刻な問題になってきています。

インドとパキスタンでは、インダス川をめぐって紛争
アメリカとメキシコでは、リオグランデ川をめぐって紛争

など、水資源の取得をめぐってすでに紛争が起こっている地域があります。また、「ガンジス川をめぐって、インドとネパール」「チグリス・ユーフラテス川をめぐってトルコ、シリア、イラク」など、紛争が懸念されている地域もあります。

人間は水がなければ生きてはいけません。幸い日本は水に恵まれた国ですが、1人当たりの水で計算すると、決して上位に入る国ではないのです。自国の水資源を大事にしていきたいものですね。


⇒データ出典:NASA Scientist Warns "California Has One Year Of Water Left"
http://www.zerohedge.com/news/2015-03-13/nasa-scientist-warns-california-has-one-year-water-left

⇒データ出典:経済産業省「我が国水ビジネス・水関連技術の国際展開に向けて」
http://www.meti.go.jp/policy/economy/gijutsu_kakushin/innovation_policy/pdf/mizuhoukokusyo.pdf

⇒データ出典:「黄河断流の原因と対策」
http://www-basin.nies.go.jp/project/lugec/Survey99/Report99Survey.htm

⇒データ出典:「なぜ黄河断流が起こったか」
http://www.adm.kanazawa-u.ac.jp/satoyama/satoyamaschool/lab/houkoku/houkoku2007/0502kouenroku/kouen_4.pdf


(高橋モータース@dcp)

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