働き方どうなる!? 今年9月から「派遣法改正」ってどんな内容?
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「派遣だけど専門職よ。仕事じゃ正社員の引けは取らない」プライドを持つ派遣の方も多いのではないでしょうか?
いままで、同じ職場で無期限で働くことのできた専門職派遣ですが、この9月の改正派遣法で原則3年までしか働けなくなるのです。
派遣社員の立場は弱くならないのでしょうか? 筆者と一緒確認してみましょう。
■派遣法ってどんな法律?
派遣法は1985年に職業安定法で禁止されていた“労働者供給”を例外的に認める形で成立しました。その後1996年、1999年、2004年、2012年と改正があり、専門業務が26になり、一般事務などにも派遣が解禁されている今の形になりました。
■専門職派遣ってどんな仕事?
派遣法で定められた専門的な知識・技術を要する26業務とは以下の通りです。
(1)ソフトウェア開発 (2)機械設計 (3)放送機器等操作
(4)放送番組等演出 (5)事務用機器操作 (6)通訳・翻訳・速記
(7)秘書 (8)ファイリング (9)調査
(10)財務処理 (11)取引文書作成 (12)デモンストレーション
(13)添乗 (14)建築物清掃 (15)建築設備運転・点検・整備
(16)案内・受付・駐車場管理等 (17)研究開発 (18)事業の実施体制等の企画・立案
(19)書籍等の制作・編集 (20)広告デザイン (21)インテリアコーディネーター
(22)アナウンサー (23)OAインストラクション (24)テレマーケティングの営業
(25)セールスエンジニアリングの営業 (26)放送番組等における大道具・小道具
■今年9月から何が変わる?派遣法
今年9月の派遣法、主な改正点をまとめてみました。
・すべての派遣会社を許可制にする。
・専門26業務も一般業務も派遣先の同一部署では派遣期間原則3年が上限に(例外あり)。
・派遣先も派遣元も直接雇用を検討する、など派遣労働者の雇用安定を講ずることを義務付。
・派遣元に派遣労働者のキャリアアップを図るべく、計画的な教育訓練とその報告を義務付。
・派遣会社の許可要件に“キャリア支援制度を有する”ことを追加。
■派遣社員への影響は?
派遣元に上限3年の期間終了を迎える派遣労働者の雇用安定のために、派遣先に直接雇用を求める、他の派遣先を紹介する、派遣元で直接雇用するなどの措置を、講ずることが義務付されるのは、メリットと思われます。
ただし、派遣期間1年から3年までの間の雇用安定を講ずる義務は“努力義務”となっているので、派遣元が雇用安定にどれだけ“努力”するかが鍵になりそうです。
政府では派遣労働を“一時的・臨時的”労働と位置づけた形ともいえ、派遣労働者への“雇用の安定”が各々の派遣元や派遣先でどう図られるのか、注目して見て行きたいですね。
派遣元への派遣労働者への“教育訓練”も派遣元Aは“無料”で派遣元Bは“有料”など、派遣会社によって分かれるかも知れません。比較してみて、少しでも派遣労働者にとって有利なところを選びたいですね。
いかがでしたか?
派遣社員の方も、登録中の方も、今後派遣会社への登録を考えている方も、その派遣会社が
法律を満たしているかどうか、観察してみるのがいいでしょう。
(拝野洋子)