別居に発展しそうかも…!? 出産後「母親」になった時に陥りがちな夫婦危機と対処法
“別居”という言葉を聞いて、どんなイメージを持たれるでしょうか? 「夫婦は一緒に住んで当たり前」「別居なんて離婚直前の夫婦がするもの」と、滅多にないことだと思っていませんか?
でも実際は、もっと身近で、相当数の夫婦が別居をしています。筆者のところには、別居している相談者から、毎日のようにカウンセリングの依頼があります。
結婚の在り方が多様化する中で、出産をきっかけに不本意な別居になってしまうパターンもあります。せっかく可愛い赤ちゃんが生まれたのに、幸せな気持ちで過ごせない若いママからの相談があとを絶ちません。
今回は、『新・良妻賢母』認定講師の筆者が、産後クライシスから別居にならない為に気をつけるポイントと、別居で苦しんでいる若いママたちにメッセージをお伝えしたいと思います。
■妊娠中は夫婦仲は悪化しやすい!? 妻が気をつけたいこと
妊娠中から夫婦の仲が悪化したという話は、本当に良く聞きます。ママが悪阻や身体の変化でいっぱいいっぱいになっている間に、夫の心が離れて行ってしまうのは、残念ながら現実なのです。でも、それはほんのちょっとした思いやりや、相手を気遣いを表すことで回避できます。
夫が家事を手伝ってくれた時は、当たり前とは思わずに「ありがとう」と感謝を伝える。仕事から帰って来た時は、「今日もおつかれさま。あなたのおかげで私もお腹の赤ちゃんも幸せよ」と労いの言葉をかける。そんな些細な心遣いで、夫との関係は格段に良くなっていきます。
■“母親”になった時に注意したいこと
産後は更に、夫婦の心が離れる危険性が高くなります。妻は初めての育児に必死になり、どんどん“母親”の顔になって行きます。夫から見ると、“可愛いぼくの奥さん”から、髪を振り乱して育児に没頭する、ちょっとコワイ存在に映ることもあるようですね。
「あなたもたまにはオムツを替えてよ!」「もっと父親らしくして!」と、ついつい厳しい口調で当たっていると、間違いなく夫の心は委縮して行きます。
その結果として、だんだんと夫が口をきいてくれなくなった。挨拶さえも無視される。とうとう家に帰って来なくなった……というふうに、修復が難しい状況に悪化して別居や離婚へと発展してしまうことがあるのです。
■もしも別居になってしまったら……
もし別居という事態に発展し、妻が一緒に暮らしていないという状況になると、まず一番問題になって来るのが“お金”。生活費を減額されたり、まったく払って貰えないという事態も招くことがあります。当然、夫婦の生計が別々になれば出費は増えますし、経済的な不安は大きくなります。
ですが、たとえ一緒に生活していなくても、夫婦は夫婦。妻の立場は法律で守られています。婚姻費用および養育費として、収入のある夫から生活費をもらうことができます。
「どうして生活費を渡さないといけないの?」と夫に言われても、「子どもに必要なお金なのでお願いします」と率直にお願いしましょう。また、子どもがいなくても生活費は請求できます。
どうしても夫が生活費を入れてくれないようであれば、婚姻費用の請求を法的にすることも出来ます。でも、法的手段は離婚のリスクが高くなります。それは最終手段だと思って、なるべく“お願い”と“感謝”で生活費をいただくことをおススメします。
そして何より、本当に別居が必要な状況か、少しの歩みよりで修復が可能かどうかをあなた自身が冷静に考えてみましょう。
いかがでしょうか?
繰り返しますが、別居している夫婦は今、ちっとも珍しくありません。ただ世間体を気にして、誰も自分の事情を語らないだけです。
筆者も別居を5年しましたが、一度子供の学校で「別居している」と話したら、「うちも、実は……」と何人ものママ友に告白されて、驚いた経験があります。
夫婦関係に悩んでいるのは、決して自分だけではないのです。困った時には、素直に助けを求め、信頼できる人に心を開いて相談してください。別居が必ず離婚になるとも限りません。別居を乗り越えて、絆を深めた家族も実際にありますよ!