豪州の小都市に学ぶ、木質バイオマス・ガス化事業が創る未来 (2/2ページ)
後述する、オーストリア・ギュッシング市が、木質バイオマス発電を設置したことで、地域を再活性化させた実績を真似て、地域の活性化と森林資源の有効活用を図ろうというのだ。
■ オーストリア・ギュッシング市の成功例に続け

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さて、その成功例とされているオーストリア・ギュッシング市では、何が成功したのか。
同市は、オーストリアの東端に位置する小さな地方自治体で、人口約4,000人だった。1995年までの40年間で企業立地数はゼロ、住民の7割は村外に働きに出ていた“オーストリアで最も貧しい地域”と呼ばれる地域だった。
ここに木質バイオマスのガス化発電が導入されると、1995年から2005年までの間に約60社の企業を誘致でき、1,200人の雇用を創出したというのだ。
つまり、従来のような、外部に金が流出する化石燃料を使わなくなり、地域が持つ森林資源が有効活用されることで金が地域内で回り始めたのだ。
それどころか余った電力を外部に売ることで、外からも金が地域内に入ってくる流れができた。税収も一気に増加した。
それに伴い、企業や人材がギュッシング市に集まった結果、小売業が入り出し、観光産業が盛んになり、インフラ整備も進んだのだ。
この成功モデルにあやかりたい大子町でも、年間約1万2,000トンの未利用木材の調達などで、木材の切り出しや植林によって、地域内の雇用が創出されるとみている。
さて、大子町とエジソンパワー社が取り組む『里山資本主義』は成功するだろうか。
【参考・画像】
※ エジソンパワー 木質バイオマス・ガス化事業を全国展開 1号機は茨城県大子町 – ValuePress!
※ オーストリア・ギュッシング 人口4000人の寒村に起きた奇跡 – 月刊「事業構想」2015年3月号
※ tchara / Shutterstock
※ Les Haines / Flickr