安保法案反対デモで上京した“ブサヨ”主婦が抱える貧困と不安 (2/3ページ)

デイリーニュースオンライン

 こうした思いを、Tさんは2ちゃんねるやTwitter、ヤフー掲示板に書き込みをしてきた。もちろん実名ではなく、HNでの匿名の書き込みだがネトウヨからフルボッコにされても怯んだことはない。

「ネットユーザーの多くは、どうもただ時流に乗っているだけで自分の頭で考えているとは思えません。特にネトウヨと呼ばれる人は、世間で伝えられているよりも収入面でも恵まれている人が多いといいますよね。だから国とか社会とか自衛隊とか言えるんです。『今日の夕食代を200円以内に抑えるには?』とか、そんな家事や家計とは無縁の人ではないでしょうか」(同)

心情的には「反原発」だが夫は原発作業員

 Tさん同様、安保法案反対のデモの様子を見に来ていたアラサー、アラフォー主婦たちのなかには、ネット上で左翼的な発言を繰り返す人が多かった。ネット上では“ブサヨ”と呼ばれる人たちだ。静岡県からやって来たというMさん(39)もその1人だ。

「Twitterでの書き込みでトラブルになると、ネトウヨの人は自分たちの仲間がいるんでしょうね。すぐに連帯して攻撃してきます。もちろん1人がいくつものアカウントを持って大人数に見せかけているのでしょうけど。やり方が姑息ですよね。似たようなことがリアル社会でも起こっているように思います。『大勢で徒党を組めばそれが正義』というネット社会と同じような風潮が現実社会でも定着しつつある。恐ろしい」

 Mさんの夫は飲食店を経営していたが、リーマン・ショック後の不況で廃業した。以来、建設作業員として働いているという。最近では福島県内で原発作業員をしている。日給月給の仕事で、収入は日給8000円だ。

「うちの稼ぎが悪いといえばそれまでです。危険な仕事に従事して、この日給と思うこともあります。でも、我が家では原発の事故は、正直、“働き場”を与えてくれたというところもあります。それまで不安定な日雇いばかりでしたから」(Mさん)

 心情的には“反原発”だが、福島原発の事故以降、募集された作業員の職があったからこそ生活が安定したという。そんなMさんの目には安保法案は、「働き口のない人たちへの雇用の場作り」にみえるという。

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