【軽減税率】自民党公約を無視して財務省の“走狗”になった麻生財務相の愚かさ (2/2ページ)
麻生大臣の“識字能力向上”のために新聞・書籍に軽減税率を
なぜそんな公約を踏みにじるような代替案が出てきたのかといえば、麻生太郎財務相によれば、事業者の手間が増える複数税率は「面倒臭い」からだという。要するに「面倒なことは消費者が負え」というわけだ。
数々の批判に対して「カードを持ちたくなければ、それでいい。その分、減税はない」「(財務相案)にケチをつけるなら代替案を出さなきゃ。代替案を出してもらったらそれでよい」などとも嘯いているが、いかにも国民をバカにしたような上から目線の言い草だ。
先祖から受け継いだ財産の上に胡座をかいているだけの“金満政治家”だから、庶民の増税の痛みなど理解できるわけはないの。だが、税制の主務省庁のトップなのだから、本来ならば増税について国民一人一人に平身低頭、お願いしなければならない立場だろう。そもそも自民党の候補者の一人として「軽減税率の導入」を掲げて総選挙を戦いながら、節操もなく財務官僚の走狗に成り下がり、「代替案」を出したのは麻生のほうなのだから、「代替案に対し代替案を出せ」というのは本末転倒もはなはだしい。
麻生といえば、総理時代に総選挙で民主党に惨敗し、自民党を政権から転落させた元凶で、“無能宰相”の代表だ。しかも「未曾有」を「みぞゆう」、「踏襲」を「ふしゅう」、「破綻」を「はじょう」と読むような中学生以下の識字能力しかなく、学習院大学の同窓から「マンガばかり読んでいるから漢字が読めない、母校の恥」とまで言われたほどだ。そんな麻生がなぜマンガや漢字辞典を軽減税率の対象に含めなかったのは不思議で仕方がない。
いずれにせよ、財務省案には公明党を中心に批判が強く、そのまま受け入れられる可能性は限りなく低い。欧州諸国で定着している軽減税率が日本で導入できないわけがない。欠陥だらけの役人どもの安易な弥縫策に惑わされず、やはり原点に立ち戻るべきだろう。
最後にもの書きの端くれとして日本の民主主義の成熟度と文化の水準を欧州の先進国から笑われないためにも、新聞・雑誌・書籍を軽減税率の対象とするよう提言しておきたい。
- 朝倉秀雄(あさくらひでお)
- ノンフィクション作家。元国会議員秘書。中央大学法学部卒業後、中央大学白門会司法会計研究所室員を経て国会議員政策秘書。衆参8名の国会議員を補佐し、資金管理団体の会計責任者として政治献金の管理にも携わる。現職を退いた現在も永田町との太いパイプを活かして、取材・執筆活動を行っている。著書に『国会議員とカネ』(宝島社)、『国会議員裏物語』『戦後総理の査定ファイル』『日本はアメリカとどう関わってきたか?』(以上、彩図社)など。最新刊『平成闇の権力 政財界事件簿』(イースト・プレス)が好評発売中