知ってほしい、ポイ捨てごみ調査システムを開発した「ごみ拾いSNSピリカ」代表の思い

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知ってほしい、ポイ捨てごみ調査システムを開発した「ごみ拾いSNSピリカ」代表の思い

source:http://www.shutterstock.com/

世界でも珍しいごみ拾いSNS『ピリカ』を開発する株式会社ピリカが、またしても一風変わったチャレンジに打って出た。これも恐らく世界初となるであろう、ポイ捨て深刻度調査システム『タカノメ』の開発、そして資金調達クラウドファンディングだ。

今回は、取材から伝わったその熱い想いをお届けしよう。


■ それは少年時代の壮大な夢から始まった

「世界からポイ捨てごみをなくしたい!」という単純かつ熱烈な一念で、ピリカは産声を上げた。言い出しっぺは小嶌不二夫さん。

小学生2年生の時に出会った『地球の環境問題シリーズ』(全7巻)に衝撃を受け、世界中の環境問題を解決することを人生の目標に据えた不二夫少年。研究職に就こうと考え京大に進学するが、在学中に出会ったエネルギッシュな起業家たちに刺激され、ビジネスの世界を通して環境問題に取り組むことを決意した。

環境問題の最前線である新興国の状況をこの目で見たいという想いと、当時読んだ本に書かれていた“営業ができないと社長にはなれない”という教えに従い、休学してベトナムに渡り広告営業に携わる。しかしそこで目の当たりにした現実は、予想を遥かに超えたものだった。

森林伐採、土壌汚染、水質汚染、大気汚染、膨大なごみ投棄……。

だが小嶌さんに最も衝撃を与えたものは、“人々の無関心”だったという。

経済発展著しい新興国においては、成長に乗り遅れないことが人々の最優先課題であり、そこに寄与しないものは無価値に等しい。日本人の感覚では“おかしいこと”でも、そこに生きる彼らにとっては“当たり前”のことだ。

「現実世界に沿った上で、人々のマインドを変えるようなシステムはできないものか?」

起業準備のため帰国したものの、想いが形にならず悶々としていた小嶌さんは、今度は世界一周の旅に出る。自身の環境問題に対する情熱の真偽を確かめるための旅だ。世界各地で見たこと、感じたこと、思いついたアイデアなどをメモし、ブログにまとめ続けた。

再び日本に戻った小嶌さんは、苦心の末、最初の構想を捻り出した。これに友人たちが関心を示し、技術面・アイデア面で大きな協力を得る。試行錯誤を経て出来上がったのは、世界でも類をみない“ソーシャルごみ拾いプラットフォーム”。

アイヌ語で“美しいクチバシ”という意味を持つ、北国の鳥エトピリカをシンボルマークにした『ピリカ』は、こうして誕生した。

■ ゴミ拾いSNS「ピリカ」とは?

『ピリカ』の仕組みは簡単だ。ゴミを拾い、写真を撮り、『ピリカ』にアップし、拡散させる。ただ、それだけ。

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「ポイ捨てされるゴミよりも拾われるゴミが多くなれば、世界に落ちているゴミはなくなる」

そんな単純な真理を真剣に追及する小嶌さんは、人間の合理性よりも“影響されやすさ”に賭ける。人は抽象的な理念よりも身近な人の行動に影響される。周りの人がやっていることが、その人にとっての“当たり前”になるからだ。

そして、人の持つもう一つの真理にも注目した。

「可視化・数値化されないものへの関心は長続きしない」

人は自分がエネルギーを注ぎ込んだことに対し、結果や見返りがないと満足できない。いくら公共道徳や善意を持ち出しても、それが何の役に立っているのかわからなければ、次第に空しくなってくる。

そして開発されたのが、ごみ調査用アプリ『フクロウ』だ。

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この『フクロウ』により、町の路上や植え込みなどにどれだけのゴミが落ちているか、そしてゴミ拾い運動をすることによって、どれだけの変化があったのかを可視化することに成功。『ピリカ』の最大の顧客である各自治体に売り込むことにした。

しかし、ここで小さな壁に直面する。地方自治体にサービスを導入する際には“税込10万円の壁”というものがあるという。その金額を超えると入札を行う必要が生じるため、導入へのハードルが一気に上がるのだ。

『フクロウ』は、専用の研修を受けたスタッフが足と目を使ってゴミをカウントしたものを、データ化してヒートマップにしたものだ。人力に頼った調査なので、精度を求めれば人件費はかさみ、コストを気にすれば精度は落ちる。

「人間が数えている限り精度は低いままで、誰もが使えるものにはならない」

そこで考え出されたのが、画像解析によるポイ捨てゴミ調査システム、その名も『タカノメ』だ。

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利用方法はいたって簡単。自転車にスマホを固定し、街中を走るだけ。

カメラで撮影された位置情報を含む画像をコンピューターで解析、その中からポイ捨てゴミを計測し、グラフやマップに自動可視化。大幅なコスト削減が期待され、自治体が『フクロウ』を導入するハードルが下がるはずだ。


■ クラウドファンディングで資金調達に挑戦

現在、小嶌さん率いるピリカでは、『タカノメ』の研究開発に力を注いでいる。足りない資金を補うため、クラウドファンディング『kibidango』でも多くの人の協力・支援を仰いでいる最中だ。

「世界からポイ捨てゴミをなくす」という壮大な目標を掲げ、『ピリカ』、『フクロウ』、『タカノメ』という三羽の鳥の翼に賭ける。そんな彼らが見る夢に、少しばかり便乗してみるのも悪くはないだろう。

ゴミが落ちていたら拾う。

そんな単純なことだけで世の中が少し美しくなるのだとしたら、やらない手はない。

そして、もしもその単純さの積み重ねでしか世界が変わらないのだとしたら、なおさらだ。

【参考・画像】

※ beeboys / Shutterstock

※ 世界をきれいにするピリカの挑戦!ポイ捨て調査システム「タカノメ」を開発したい!(By 株式会社ピリカ) – kibidango

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