腸をよくすれば耳もよくなる? 内臓と聴覚のつながりとは (2/2ページ)
時間がない方は、「チョッピング呼吸法」という深い呼吸をするためのエクササイズをやるだけでも、だいぶ症状は違ってくると思います。
――チョッピング呼吸法にしても、「お腹ウェービング」(手の平を使ってお腹をマッサージするエクササイズ)にしても、最終的には腸の働きをよくすることが目的と書かれていますね。耳にとって腸はそれだけ重要なのでしょうか。
今野:ふたつの意味で重要です。まず腸は耳の健康に必要な、血液の流れに一番大きな影響をおよぼす器官だということです。さらには内臓のなかで最大の面積を占めるのが腸なので、ここの働きが鈍ってしまうと自律神経が乱れ、聴覚にも悪影響をおよぼすのです。
――エクササイズ以外に、耳のケアでおすすめのものはありますか。
今野:休日などに自然の豊かな場所へ出かけて、木々のざわめきや、小鳥のさえずり、川の流れる音など、自然がつくりだす音に耳を澄ましてみるのがおすすめです。
――それはなぜですか?
今野:耳の感覚が研ぎ澄まされるからです。1分、2分と耳を澄ますうちに、それまでは聴きのがしていたような、かすかな虫の啼き音にも気づけるようになります。さらには、いま聴いている音だけじゃなく「去年のこの季節には、ウシガエルが啼いていたな」といったように、かつて聴いた「音の記憶」も蘇ってくるでしょう。
――たしかにそう言われてみると、自然豊かで静かな場所へ行ったときほど、ふだんよりも色々な音が耳に飛び込んでくることがあります。
今野:私は実家が宮城なのですが、たまに帰ると、夜はほんとうにシーンと静まりかえります。どれくらい静かなのかというと、1km先にある家の住人のクシャミの音が聞こえるほど(笑)。でもそれぐらい静かなところで時間を過ごすのは耳を癒してあげる意味でも重要だと思います。
(了)