【怖い話】エロビデオ業界の人と仕事してたらその人が完全にヤクザだった件
最近、団体の分裂騒動などでその筋の人たちの業界もてんやわんやですね。「自分は関係ないよ」と思っていても、意外なところでその筋の人と出くわすことがあるのです。その筋の業界もあちこちで手広くやっていますので。
M氏はプログラマーで、システム開発を行う「C」という小さな会社に勤めていました。アダルトビデオ業者が運営しているビデオのオンデマンド配信システムは彼が作ったものでした。
ある日、会社にそのアダルトビデオ業者から電話がかかってきます。社長が電話で話をしていますが、なんだかややこしい話の様子。
「ええ、では伺ってお話をいたしましょう」と社長が電話を切りました。
現在配信されているタイトルの中に、別のアダルト業者から「うちが著作権を持っている作品が入っているんじゃないか?」とクレームがついたというのです。システム開発とそのバックヤードを業務とするC社には本来関係がない話です。
アダルト業者は「そんな作品は配信してない」と言うのですが、クレームを入れてきた会社は「うちの会社の人間が確かにあんたのサイトで見たと言っている」と。
そのタイトルは何かを聞いて、探してみますがもちろんそんなものはありません。その旨を伝えても、クレームを入れてきた会社は、
「うちに見つかったから表に出さないように隠して、実はサーバーにはうちが著作権を持っている作品があるんじゃないか」と言っているというのです。
ここまでくると「言い掛かり」の域です。
仕方がないので、オンデマンド配信の運営会社、クレームをつけてきた会社でミーティングを持つことになりました。システムの話にもなると思うので念のために同席してほしい、という依頼がC社にもあったというわけです。
システムの中身は全部M氏が知っているというので、C社・社長と一緒に新宿にある高級マンションの一室に出掛けました。オンデマンド配信の運営会社の事務所です。
社長は50歳代とおぼしき柔和な顔つきの小柄なおじさんでした。
「すみませんねえ。若い人まで一緒に来てもらって……」と言いながら、おじさんは二人を応接間に案内しました。クレームをつけてきた会社の人が到着するまで、しばらく配信会社社長とC社・社長がたわいもない話をしていますと、お茶が運ばれてきます。
緊張していたM氏は、やれやれとお茶に手を伸ばして一口すすりました。
ふと配信会社社長の方を見ると、お茶わんを持っている左手の小指がないのです!
M氏の血の気がざぁっと引いて、背中は冷や汗でぐっしょりになりました。
やがて、クレームをつけてきた会社社長が来てミーティングが始まりましたが、M氏はその間中ずっと体を硬くしたままでした。
帰社する道中、恐る恐る自社の社長に「あの、あそこの社長ってそういう人なんですか?」と聞いたところ、
「あ、なんかそうみたい」と特に気にしていない様子。その態度にも衝撃を受けたM氏はすぐに転職を決意したのでした。
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(高橋モータース@dcp)