子どものケンカは止めないで!将来「自立した人」になる子育て術を教育家に聞きました
子育ての目的の一つは自立ですよね。子育てっていつか子どもと“お別れ”するその日のためのものです。
自立とはいっても、子どもが小さいころは、心配になってママが何でもやってあげたくなりますよね。では、どうすれば自立させるための教育が出来るのでしょうか。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が自立した人間に育てるために幼児期の教育から気をつけたいことについてお話します。
■「子どものために!」と、過保護になっていませんか?
“転ばぬ先の杖”ということわざは“用意をしっかりしておくと痛い目に合わない”という良い意味で使われますが、子育てでこの言葉通りのことをすると、良くないことも起こってしまうんです。
「我が子のために」と思って、親が何でもかんでもやってあげてしまうと、子どもはいつまでたっても自立することができません。
■ケンカを通して子どもが学ぶ“社会性”
公園での砂場遊びをしている子ども達に、ケンカする前から「仲良く遊ぶのよ」と言ったり、転んでもいないうちから「転ばないのよ」と教えるのは止めましょう。
親同士の人間関係を良好に保つため「いいママと思われたい」と言う気持ちがあるのはわかりますが、ここは子どものためにしゃしゃり出るのは控えましょう。
子どもは、ケンカを通して“社会性”がつき、交渉や、コミュニケーションが上手になっていくのです。
例えば、子供同士でおもちゃの取り合いになってしまった時、ケンカを通してこそ「だったら一回遊んだら貸してあげる」と、考えられるようになるのです。
ただし、暴力はいけません。子どもが、お友達に噛みついたり、突き飛ばしたり、髪を引っ張ったりしたときは親の出番です。その時も「ダメ!こら!止めなさい!」と、ただ機械的に命じるのではなく「おもちゃが欲しいときは“貸して”と言おうね」と、“交渉術”をアドバイスしてあげるようにしましょう。
また、子どもは、自分が遊んでいるおもちゃを横取りされるのは嫌なもの。“貸したくない時は断る”ということを教えることも大切だったりします。
■親の決め付けは悪い習慣の原因
兄弟喧嘩で、いつも上の子を加害者と決めつけて我慢ばかりさせてしまっていませんか?
泣いている方や年下の子は被害者で、泣かせた方や年上の子が加害者と決めつけるのは止めましょう。最初に手を出したのは、今泣いている方かもしれません。
喧嘩をするときは双方とも「自分は悪くない」「相手が悪い」と思っています。そんな時に、親が目上の子に「謝りなさい」と謝罪を強要すると、その子はとても理不尽な思いをしているのです。
「しっかり叱って円満に解決した」と思っているのは大人だけ。強制的に謝罪をさせられているだけの子どもは、また同じことを繰り返します。
謝りたくないときや、謝る必要のないときは、“謝らない”ことを教えることも大切です。
子どもは「ママが怖い、ママに嫌われたくない」という一心で「ごめんなさい」と形ばかりの謝罪をします。こうなると、“謝れば済むという悪い習慣も付いてしまいます。下の子は、「泣いたらママが味方に付いてくれる」と学習してしまいます。
いかがでしたか。
子どもを心配したくなる気持ちはわかりますが、子どもにとっての障害物を全て除去してしまっていては、子どもは自分で障害物を避けたり除去したりできなくなってしまいますよね。
子どものためにも、グッとこらえて見守り、その行動に応じて叱ったり、アドバイスしてあげたりしましょう。