月9主演・山下智久にのしかかる「ジャニーズ成功」の重圧

デイリーニュースオンライン

写真はワーナーミュージックジャパンHPより
写真はワーナーミュージックジャパンHPより

 かつては“ドラマのフジ”を牽引してきた「月9」枠だが、その威信はすでに失われてしまった。前クールの『恋仲』(フジテレビ系)は平均視聴率10.8%と、「月9」枠としてはあり得ない低視聴率を記録。この数字は2009年放送『婚カツ!』の10.5%に続いて、歴代ワースト2位の記録となってしまった。

 そんな「月9」の再起をかけた今クールのドラマが『5→9(5時から9時まで)』だ。原作は相原実貴の大人気コミックスで、主演は山下智久(30)と石原さとみ(28)。9月29日発売の「FLASH」(光文社)では、その撮影現場を紹介。石原の色気にスタッフがメロメロになる様子が紹介されている。

やはり低視聴率に終わった「アルジャーノンに花束を」

 今回の『5→9』は、「月9」枠のみならず、フジの命運をも握っているといっても過言ではないだろう。主演の二人にはかなりの重圧になるが、

「山下とジャニーズ事務所にも大きな影響を与えることになる」

 とテレビ関係者が語ってくれた。

「山下に関しては、主演を務めた4月期のドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系)で、平均視聴率8.6%と惨敗。自身の主演最低視聴率を記録してしまいました。彼はもともと棒演技で役者として批判もありましたが、視聴率を穫る点では評価はされていた。ただそれも『アルジャーノン』では叶わず、数字の上でも危うい立場となり、役者としての評価は分岐点にあります」

 これがフジの命運以外で山下にかかる重圧だが、実はもっと重いものも背負っている。それが、ジャニーズドラマの今後だ。

 今クールのジャニーズ主演ドラマは他にもある。それが、Kis-MyFt2・玉森裕太(25)主演の『青春探偵ハレルヤ』(日本テレビ系)と、関ジャニ∞・錦戸亮(30)主演の『サムライ先生』(テレビ朝日系)だ。

 しかし、ともに深夜ドラマ。プライムタイムで主演を張ったことがある二人が深夜ドラマの主演。もちろん、深夜ドラマであっても、いい数字を叩きだすこともあり、後に続編でプライム進出などの例もある。だが、問題は、

「ジャニーズのこのクラスの人間が、深夜ドラマ主演を張ることにある」

 と、関係者は語る。

「プライムタイムのドラマ枠が減った現在、深夜ドラマであっても主演務めることは、ジャニーズサイドとしても喜ぶべきこと。ただここは、知名度が低い若手タレントを使いたい枠。近年はドラマ全体の枠が減り、視聴率も悪化。そして、ジャニーズに対する視聴率の信頼も揺らいできている今、知名度がなければジャニーズタレントだとしても主演に押せなくなってきています。ただし、今回の山下のドラマが成功すれば、ジャニーズの成功、底力を見せ、フジに恩を売ることにもなります」(同関係者談)

 今回「月9」主演を務める山下だが、フジテレビの命運、山下自身の役者としての立場、そしてジャニーズ全体のドラマへの影響、この3つの重圧を抱えている。果たして彼はこのプレッシャーに耐えて、『5→9』までを成功に導けるのか。その結果はドラマが終わった時に明らかになるだろう。

(文/タナカアツシ)

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