マッチョが演劇界に殴り込み! 筋肉を震わせながらキレキレの演技を披露「劇団マッチョ」

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劇団員は全員ムッキムキ! 劇団マッチョ旗揚げ
劇団員は全員ムッキムキ! 劇団マッチョ旗揚げ

「マッチョバスツアー」、「マッチョカフェ」、「マチョ氷」などさまざまな企画を行って来た株式会社ハイと日本お姫様だっこ協会。彼らがこの度挑戦したのは、なんと劇団です。

 踊れない・歌えない・喋れない。しかし体だけはキレている。そんな彼らが旗揚げした「劇団マッチョ」。果たしてマッチョは無事に公演を終えることができるのでしょうか……?

前代未聞の演劇イベント。オープンニングは「ビバ! マッチョ」

 下北沢SHELTERにて公演を行った「劇団マッチョ」。オープニングはやはりマッチョ29のデビュー曲『ビバ! マッチョ』。

 お客さんはほぼ女性。「キャー!」、「近いー!」というアイドルに向けられるのと変わらない黄色い歓声が響く中、「でかいよー!」「キレてるよー!」とマッチョならではの掛け声が混ざります。

『ビバ! マッチョ』の終盤ではプロテインが切れ、「誰かプロテインを下さいー!!」と叫ぶお約束通りの演出もありました。プロテインを飲んで復活! ダンスより、筋肉のほうがキレているマッチョたち。

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元SDN・なちゅもギャル先生として登場! 『2年9組筋肉先生』

 ダンスの後は、「キーンコーン、カーンコーン」ならぬ「クーレア―チン、グールーターミン」(注:クレアチン、グルタミンは、マッチョにとって重要な栄養素なのです!)のチャイムで『2年9組筋肉先生』の授業開始です。 講師を務めるのは元SDNでギャルの代表なちゅさん。サプライズゲストとして登場しました。モテないマッチョは女の子と触れ合う機会もない。……ということで、若いギャルの生態をなちゅ先生が教えてくれます。日サロが好き、盛るのが好き(マッチョは体、ギャルは頭)など、意外と共通点の多いマッチョとギャル。最初は会話がかみ合わなかったものの次第に意気投合。 ギャルの定義「男は囲われる前に囲え」(ギャル男に貢いで浪費する前に、ギャルサーに来てもらえの意味)というなちゅ先生に対し、「囲うってのは、肉の壁ですか?」という流れに。この流れはもしや……。やっぱり出ました「肉の壁」。椅子に座ったなちゅ先生の周りをマッチョが囲んで、そのままグルグル回ります。視界が360度マッチョになるのです。なちゅさんも「ぎゃー、やばーい!!」と大興奮。

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高木三四郎も参戦! 場外乱闘上等のプロレスマッチ

『2年9組筋肉先生』の後は、DDTの高木三四郎社長をサプライズゲストに迎えプロレスマッチが行われました。 マッチョ・マイケルズ vs.高木三四郎、という誰もが予測しなかった、スペシャルシングルマッチ。果たして、最年長41歳のマイケルズさんは勝利できるのでしょうか……?

 場外乱闘アリの激しい対決が繰り広げられます。高木社長は物販のTシャツをばらまきながら、最後はマイケルズさんを床に叩きつけ終了。

 マッチョ・マイケルズ無念……。とはいえ、サプライズすぎる大物ゲストに会場は大興奮でした。アツいバトルはマイケルズさんの力強い言葉で締めくくられました。

「高木さんも今は、両国国技館や武道館でプロレスしてるじゃないですか。でも、最初は下北沢タウンホールでやっていたんですよね。ということは、マッチョ29も下北沢SHELTERからスタートして両国国技館、武道館、東京ドーム目指します!!!」

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プロテイン、Tシャツなど物販も人気。豪華景品が当たる『マチョくじ』も

 休憩には物販に並ぶ、マッチョファンの長蛇の列が出現。マッチョTシャツ、マッチョ29扇子、プロテインウォーターなどが販売されていました。

 同時に行われたのがマチョくじ。特賞は10月に千葉県で行われるボート大会に、マッチョ29と出場できるというファンにはたまらないもの。 他にも、マッチョ29サイン付きコスチュームやタオル、2ショット撮影券など豪華商品が当たります。ちなみに8等の「上マッチョ食」とはサラダチキン、9等の「マッチョ食」はライトツナ缶だそう。

マッチョのコスプレ、『マチョコレ』ではマニア垂涎のコスチュームが

 後半に行われた「マチョコレ」では、マッチョがサラリーマンとして登場。サラリーマンのコスプレと言っても、上半身はほぼ裸。ワイシャツの襟+ネクタイ、シャツカフスという、素晴らしい服装! スーツ好き女子とマッチョ好き女子のハートを一気にわしづかみです。さらに、裸エプロンの店員さんのインパクトもなかなかです。

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 マチョリーマンは裸エプロンのマッチョがいる居酒屋へ。 “生”を頼むと生卵がたっぷり入れられたジョッキが出てきます。“水割り”を頼むとプロテインウォーターが出てきます。

 ジョッキ入り生卵を飲み終わった後には、さすがのマッチョも苦悶の表情を浮かべていました。数十個は入っていそうな生卵を丸飲みはつらいですね……。最後には、保湿効果がたっぷりという生卵をマッチョが顔面に受け終了。

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 マチョリーマンはコアラ小嵐さんが脚本を担当しています。元々マッチョがコスプレしてファッションショーをする『マチョコレ』の脚本を作っているうちに、コントになってしまったそう。

マッチョの素顔が分かる!?濃厚な『マチョ熱大陸』

 大盛況だった劇団マッチョ。最後はマッチョ29のメンバーに密着する『マチョ熱大陸』。

 今回は謎のマスク男、マスク・ド・ISHIに密着しました。マスクをしたまま、カラオケに行き、スタバに行き、コンビニに行く、というシュールな映像が流れます。元々、3分でおさめなければいけない映像だそうですが、編集しきれず15分になったマチョ熱大陸。内容は濃厚です。これからはマッチョ29のメンバーを順番に密着していくそう。次回は、誰になるのでしょう? こうして、マッチョ劇団の第一回公演は無事終了。予想を上回るお客さんで場内は満員。前売り券と当日券合わせて20~30枚予想のところ99枚も売れたそうです。次回は100枚超え間違いなしです。

 今回初めて“生マッチョ”を体験した方に感想を聞きました。 「身近なところにマッチョが存在しない世界で生きてきたので、初めての生マッチョ体験でした。生マッチョたちの肌のハリやキレイさ、マッチョ用語で盛り上がる声と瞳の輝きは、生だからこそ味わえる魅力です。サラリーマンの服装は、マッチョだからこそ着こなせるデザインで、素晴らしいセンスを感じました。マッチョ好きはもちろん、マッチョに縁のなかった人でも楽しめる、盛り沢山な内容でした」

 筆者はこの夏、かき氷を作るマッチョを取材したものの、歌って踊るマッチョを生で見たのは初めて。なんだか輝いていました! さらに言えば、歌も踊りも完璧ではないところが魅力でした(笑) しかし、セリフなどはアドリブもあるかもしれませんが、とてもうまく機能していました。1回しか練習してないそうですが信じられないくらいの完成度。かなり笑ったので、アイドルを観に行くというより、お笑いを観に行く感覚かもしれません。 また、チケットの安さも魅力的(前売り券 2500円 ・当日券 3000円 プロテイン代別途500円) 。オールスタンディングとはいえ、これだけのコンテンツが入っていれば大満足です。

劇団マッチョ、脚本を担当したコアラ小嵐さんにインタビュー

 イベント終了後、コアラ小嵐さんにお話を聞きました。

──準備はどれくらいの時間かかりましたか?

 準備期間がなくて、練習したのは1日だけだったんです。大丈夫かなと心配だったんですけど、みんな本番に強かったですね。誰もおかしなことにならず良かったです(笑)

──1度の練習でこのクオリティはすごいですね! 何度も練習したのかと思いました。

 仕事があったり、学校があったり、普段はみんなそれぞれ別のことをしているのでなかなか集まる時間はなかったですね。

──脚本を作るほうが時間かかったのではないですか?

 そのほうが時間かかりましたね。でも、ホン作りは楽しかったです。マッチョ29はメンバー全員キャラが立っていますから、このメンバーでなにか面白いことやりたいとずっと思っていたんですよ。

──今後の劇団マッチョでは、どのようなこと考えていますか?

 僕が考えているのは、今日見てもらったマチョリーマンのコントみたいなことですね。ギャル男やるのもいいですよね。チャラマッチョ。あとはレスラーもいますし、プロレスはしないけれどマスク被ってるやつ(笑)もいますし、プロレス色は強いのでみんなでプロレスのド派手なコスチュームを着るとかもいいですね。いろいろできればいいと思います。

──楽しみですね!

 問題なのはコンテストの近いメンバーと、コンテストの遠いメンバーで体のコンディションが違うところですね。僕はコンテストがまだ先なので今、一番増量のピークでコンディションが悪いんですよ。みんなコンディションがバラバラなんです。そういうところも含めマッチョですよ、と分かってもらえればいいですね。

──今後のマッチョの目標は?

 武道館で劇団マッチョをすることです!

 今日の盛り上がりは、武道館もありえそうな勢いでした! 劇団マッチョはこれからも毎月、開催されます。内容も毎回変わるということで、今後のマッチョたちにこうご期待です。

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(取材/舟崎泉美)

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