【ラグビー日本代表】途中退場の山田章仁選手に見る「低いタックルの意味」 (2/3ページ)
僕も三、四回、試合中に脳震盪の経験があるのだが膝というより、タックルする際、相手の太腿が自分の頭にぶつかった場合に脳震盪を起こす場合が多い。
人間の裸拳よりも少し弾力があった、ボクシングのグローブで殴った方が失神しやすい原理と似ている。日本代表の特徴である「低いタックル」を仕掛ける際、どうしても相手の膝が顔の位置に来てしまう。あるいは相手のサモア選手の固くて面積が広い太腿に頭が当たって脳が揺れてしまう。結果、脳震盪を起こす。だから「低いタックル」は「殺すつもりでいく」ぐらいの勇気が必要なのだ。山田選手の失神退場は今回の日本代表のタックルを象徴するようなシーンだった。山田選手の一日も早い回復を祈ってやまない。
日本代表の前にオールブラックスの試合があったが、主将で世界一のフランカーのリッチー・マコウがあまり目立ちはしないが、相変わらず真っ先にボールに行く勇敢なプレイを見せていたが日本代表のフランカー、リーチマイケルも負けていない。猟犬のようにボールに向かっていく、「ボールハンター」の役割を十分に果たしていた。彼の存在は大きい。突破役やポイントを作る為に突進していくペネトレーターとしてはフッカーの堀江選手が目立っていた。フッカーとは思えないステップとスピードは凄いの一言。また、山田選手の反対側の左ウィングの松島選手もタックル一発では倒れず、勝利に貢献した(と、いうか出場選手全員が貢献しているのだが、初心者の方に画面上、目立った選手を挙げています)。
後半に出場した、次の試合でもキーマンとなるであろう、レレィ・マフィ選手(前回のスコットランド戦で途中退場)が、復活したのは安心した。さほど時間がない中での登場だったがそれでも随所にセンスのあるプレイ、突破を見せていた。
スターティングメンバーで同ポジションNo.8のホラニ選手のタックルも良かった。ボールを持って突進し、ポイントを作る、あるいは相手を突破するペネトレーターの役割をロックのトンプソン選手と共にこなしていた。マン・オブ・ザ・マッチの五郎丸選手のキックは神ががっていたほどだ。日本ラグビー史上、これほどのキッカーがいただろうか。