漫画家・植田まさし「月84本、年間だと1000本以上の漫画を描いていますね」 (2/2ページ)

日刊大衆


将来、何していこうかなと悶々としていた時、広告の裏に落書きで、漫画を書いたら、おもしろいって言ってくれる人がいたので、漫画でやってみようかなって。

何社か持ち込みに行ったら、芳文社が受け取ってくれた。ちょうど、広告が1ページおっこっちゃったみたいで、そこに使ってくれたんです。そこからちょくちょく単発で依頼がくるようにはなったんですが、連載の話はこなかった。その頃は、ポジティブだったんでしょう。"売れたらどうしよう"って、ずっと考えていたんですよ(笑)。

そしたら、今まで通りのペースで描いていたら、絶対に追いつかないなって思って、アイディアの出し方の本を読んだりしていたんですよね。
その時に、とにかく描いてみるっていう方法を知ったんです。

例えば、コーヒーと題材を決めたら、とりあえずコーヒーの絵を描いてみる。それを見ていたら、これが天つゆだったらとか、醤油だったらとか、そこから色々とネタを膨らませていくんです。この方法は今でも続いているんですよ。

だから、売れない時代に準備していたのが、良かったのかな。その後、4コマ誌がわーって何誌も出た時期が来て、新人の人もたくさん出てきましたけど、長続きしない人がほとんど。その人たちは準備期間がなかったんだと思います。

今は休みはありませんが、僕にとって、一番の息抜きは、"これはおもしろい"って思えるネタが描けた時なんですよ。どんな趣味をやっても、それには敵わない。
たとえ、ゴルフに行って、いいスコアを出したって、仕事で、すげぇおもしろいものを、描けた時のほうがスカッとしますね。

撮影/弦巻 勝


植田まさし うえだ・まさし

1947年5月27日、東京都生まれ。中央大学文学部を卒業後、兄が経営する学習塾でアルバイトとして働き、71年に『週刊漫画TIMES増刊号』にて、『衝撃マンガ2題』でデビュー。82年から『読売新聞』で『コボちゃん』の連載スタート。30年以上の連載で、原稿を落としたことは一度もない。その他、「週刊大衆」で連載中の『かりあげクン』を始め、『フリテンくん』、『おとぼけ課長』など多数の連載を抱え、精力的に活動中。
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