【幼児編】せっかく芽生えた「文字への学習意欲」が下がってしまう親のNG教育法とは?
突然ですが、“も”を正しく書いてください。カタカナの“モ”は横二本を先に書きますが、ひらがなの“も”は縦が先です。30%くらいの大人がひらがなであっても“横棒二本”から先に書いています。
さて、我が子が文字に興味を持ち書き始めたとき、メチャクチャな筆順で書いているとつい叱りたくなりますよね。でも、“ちゃんと書かせよう”と親が意気込んでしまうと、せっかく芽生えた興味関心の芽がしぼんでしまうことがあるんです。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、子どもが文字を書き始めた時にしてはならないこと、すべきことをお話します。
■間違えても「書き直し」をさせるのはNGな理由
「ママのお顔を描いた」と髪の毛がチリチリ、顔から手と足が出ている首のない人間の顔を描いても、たいていの親は「わあ、嬉しいわ」「上手に描けたわね」と目を細めて子どもに喜びを伝えると思います。
「ちっとも似ていないじゃない!描き直し!」「ほら、ここ首がないわよ」「書く順番が違うわよ、まず輪郭から描くのよ」と叱るママはあまりいないでしょう。
でも子どもが成長して文字を覚えていくと、間違って書いているのをみて「ほら、ここは飛び出してはダメよ」「筆順が違うわよ」と注意したくなります。中には赤いペンを持って添削するママもいます。大人には“文字を書くことはお勉強、絵を描くことは遊び”という固定観念があるからです。
でも、絵も文字を書くことも子どもにとっては同じ遊び、表現活動です。
同じことをしているのに方や褒められ、方や叱られると、子どもにとって文字を書くことがだんだんと“嫌なお勉強”になっていきます。
■まず褒めて、こんなアドバイスをしよう
例え子どもが間違った文字を書いても筆順が違っても、絵を描いた時と同じように「あら、文字を書いたのね。上手ね」と褒めてやりましょう。
この時期の間違った筆順は癖になるほどではありませんので、心配することはありません。
もし直すのならば、次のように伝えてあげましょう。
「こっちから書いた方が綺麗に見えるよ」
「文字には書く順番があるんだよ」
筆順は運筆といって手の動きから“この順で書くと楽に書ける”“この順番で書くと整って見える”という根拠があります。ですから、これを教えることは大切です。“も”も縦から書いた方が楽に手を動かせます。実際、両方を試してみてください。
■文字を書くことを楽しませるコツ
絵の場合、どんな順番で描いてもいいのですが文字の場合“左から右、上から下”という筆順の大原則があります。これを守らせることが大切ですが、あまりうるさく注意してしまうと文字を書くことが嫌いになる恐れがあります。
ですから、ひらがなとは別に、“左の黒い点から右の黒い点に直線を引く”“上の黒い点から下の黒い点に直線を引く”などやらせましょう。“線あそび”という名称でドリルもたくさん市販されていますから活用してみるとよいでしょう。
また、男の子ならば「この道は左から右、上から下の一方通行ですよ」と道路に見立てた絵をママが書いてやり、そこをなぞらせるのも工夫の一つです。
いかがでしたか。
初めて書く文字、ちゃんと書けない、そして筆順も知らないのですから間違って書いてしまうのは当たり前です。叱ったり、赤で直して書き直しを強いるとせっかく芽生えた学習意欲の芽を摘んでしまいます。上手に導きましょうね。