北朝鮮で国民経済の資本主義化が進む (2/2ページ)
筆者は、こうした動きに対して「庶民のたくましさ」を感じながら外野から応援しているが、心配でもある。
なぜなら、見せしめの意味合いも含めた金正恩氏の公開処刑のやり方が極めて残忍だからだ。衛星画像によっても確認されているが、昨年10月にも正恩氏に異議を唱えたとして15人の当局者が大口径の高射銃の乱射によって公開処刑されている。
もし、北朝鮮の一般庶民たちに言えることなら「命あってこその商売だから、あまりムチャはしないでくれ」と言いたいところだが、彼らも命がけで商売しているのであり、あまり無責任なことは言えない。
いずれにせよ、こうした庶民達の命がけの商売魂と北朝鮮の変化をいち早くキャッチした人物がいる。著名な投資家のジム・ロジャーズ氏だ。ロジャーズ氏は、香港で米CNNMoneyのインタビューに応じ、「私は北朝鮮についてたいへん興奮している。もし、私のおカネをすべて北朝鮮に投じることができるなら、そうするだろう。あそこでは巨大な変化が起きている」と話した。
果たしてロジャーズ氏に先見の明があるのだろうか、それとも大きな勘違いをしているのだろうか。答えのカギを握っているのは、金正恩第1書記ではなく日増しにタフになり続ける北朝鮮の庶民たちであることは間違いない。