金メダリストの親が明かす「親と子どもの絆をつくる」4つの約束
はじまったばかりの子育てに右往左往されているママはいませんか?
親なら誰しも、子どもの幸せを願います。でも、どうしたら我が子をうまく導いていけるかは悩みの種。
のびのび育てた方がいいのか、厳しく育てた方がいいのか、はたまた、自分の子どもがどの方面に向いているか、などなど、悩みはじめたらキリがありませんよね。
『子どもに夢を叶えさせる方法』(廣済堂出版)の著者は、白井勝晃さん。2013年の体操世界選手権の床運動で、若干17歳1ヶ月で金メダルを手にして鮮烈な世界デビューを果たしたあの白井健三くんのお父さんであり、体操クラブの経営者でもあります。
受賞後のインタビューに落ち着いて答える健三くんの姿も、記憶に新しいのではないでしょうか。
それにしても、いったいどんな育て方をしたら、あんなすごい子どもになるのか、興味が沸いてきますよね。
■子どもの夢の決定権は子どもにある
タイトルにもあるように「子どもに」夢を叶えさせるにはどうしたらいいかが、この本には書かれています。この「に」からわかるように、あくまでも主役は子どもなのです。子どもが主体的に自分の夢を実現に近づけていくよう導くのが、本来の親の役目。
それにも関わらず、実際には「つぶれていく子どもをみると、親が足を引っ張るケースが少なくない」と勝晃さんは指摘します。
どういうことでしょうか。
親なら、誰しも子どもはかわいいもの。しかし、「子どもを大切にするあまり、結果的に子どもを縛ってしまう親御さんは多いのでは?」と勝晃さんは続けます。
自分たちの子ども以外にも何百人も生徒を抱えたクラブを運営する忙しさから、白井家ではやむを得ず、子どもたちをほったらかしにしてしまっていたそうです。
ところがその結果、白井家の男の子たちは、自分たちでルールを作って遊ぶようになったそう。
さらに勝晃さんは、多くの子どもたちを見てきて、特に男の子は、「与えられたルールのなかでなにかやってもあまり伸びない」ことがわかってきたというのです。
「男の子には自分立ちで決めたがる本能のようなものが備わっていて、人からいわれてやっていると、どこか心が前向きになれないのでしょうね」と勝晃さんは分析します。
■親と子どもの絆をつくる4つの約束
のびのび遊ばせて育てる反面、白井家では、健三くんが6歳になったときにできた4つの約束の存在があります。
一、嘘はつかない
一、約束は守る
一、姑息なことはしない
一、物を大切にする
どれも、人として生きる上で大切なことばかりです。
勝晃さんは、「体操選手である前に、人としてしっかりと行動できなければ、誰からも認められないという考えを共有してほしかった」と書いています。
この約束がベースとなって、親子の揺るぎない絆が結ばれていったことは、その後の健三くんの活躍を見るまでもなく明らかなようです。
勝晃さんはまた、親もまたぶれないことが肝要だと説いています。
一度決めたら、子どもの背中を押し続ける、中途半端な「大丈夫?」は子どもの方向性を乱すだけ。もちろん、ゴールはすぐにはたどり着けません。それでも、勝晃さんはいいます。「わが子の一番輝いている姿を見たいなら、それだけ時間がかかるということを覚悟して応援してあげてください」と。
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最後に、この本は決して天才の育て方についての本ではありません。
勝晃さんの場合、健三くんの「個性」が体操の非凡な才能だったため、ある意味、わかりやすかったのかもしれません。ですが、勝晃さんはいいます。「成功体験の価値に大小はない」。それがオリンピックの金メダルであろうと、4年半かけた鉄棒の逆上がりであろうと、子どもの手にする達成感に変わりはない」と。
子どもの幸せを願う、すべての親に読んでほしい一冊です。
(文/Kinkiii)
【参考】
※白井勝晃(2015)『子どもに夢を叶えさせる方法』廣済堂出版