【冴え女シリーズ(6)】[苦手だった不良転校生が・・・?]第8話(前半)「いいんだよ・・・これで」 (2/3ページ)
シャツを捲ろうとするなシャツをっ」
智子「直接触ってみたかったのに」
藤宮「女子の恥じらいとかないのかお前は」
智子「はっ、こういうところがダメなのか・・・気をつけよ」
藤宮「大いに気をつけてくれ・・・」
智子「藤宮って強くなりたいから武道を始めたって言ってたけど、強くなりたいって思うきっかけがあったの?」
藤宮「・・・約束があったから」
智子「約束?」
藤宮「約束・・・いや、誓いか。俺はヒーローと誓ったんだ。強くなるって」
智子「ヒーローって、正義の味方のヒーロー?」
藤宮「俺はチビだった時にいじめられっこだったんだが、外で泣いていると、いつもどこからともなくヒーローが現れて、俺の事を助けてくれたんだ」
智子「え、現実の話?」
藤宮「お前・・・マントをはためかせたようなアニメや特撮に出てきそうなのを想像してそうだな」
智子「え、うん・・・そういうのじゃなくて?」
藤宮「正確に言うと、俺にとってヒーローみたいな存在だ」
智子「ああ、なるほど。そういうことか」
藤宮「ソイツは俺以外にも困ってる奴がいたり、泣いてる奴がいると、走って行って助けてやってた。自分の事もままならない俺には、ソイツが本物のヒーローに見えてたんだ」
智子「強くなったのはそのヒーローとの約束?」
藤宮「ああ。凄く仲が良かったのに、俺はソイツに転校するって話を出来なくて」
智子「その子にも打ち明けられなかったんだ?」
藤宮「でも何か約束を残しておきたくて、それで別れ際に大きくなったら結婚してくれって言ったんだ」
智子「ぶっ、なんで結婚?」
藤宮「なんでだろうな・・・たぶん、いつも一緒にいるにはそうするしかないと思ってたんだろう。ガキだったしな。とんでもない事を口走った俺に、ソイツは自分よりも強くなったらなって言ったんだ。