【アニメ漫画キャラの魅力】太陽のような笑顔で無邪気なテロリスト「ツエルブ/久見冬二」の魅力『残響のテロル』 (2/2ページ)
意外に腕力もあるようで、第7話では警戒巡回中の警官を倒し、制服を奪ったりも。他にも爆弾の製作や解体もこなします。
■ずっと二人で生きてきた
第6話の「ずっと二人で生きてきた」というセリフにもあるように、ツエルブはナインと長い付き合いです。二人とも同い年ですが、ツエルブはナインを兄のように慕っており、ナインが過去のトラウマを心にずっと抱え、夢でうなされたり耳鳴りを起こしたりしている事ももちろん知っています。また、どんなキッカケでそのトラウマにスイッチが入るのかも、おおよそ見当がつくようです。しかし、ツエルブ本人はそのことをあまり自覚していないのか、第6話でリサから「すごく彼のこと分かってるんだね」と言われ、目を丸くしています。
■誰かに必要とされる喜び
話全体を通して続くテーマとして、“「三島リサ」との関係”があります。第1話でリサと出会うと、ツエルブは彼女が施設にいた子供たちと似た目をしてると、気にし始めます。そんなツエルブに、ナインは「深入りするな」、「興味を持つな」、「あいつは仲間じゃない」と度々止めますが・・・止まりません。ツエルブ本人は「わかってるさ」と言いながらも、ますますリサを気にかけるようになっていきます。
このツエルブのリサへののめり込み様はエスカレートし、最終的に第8話でナインよりもリサを取ります。ハイブに捕らわれたリサを助けに行くためとはいえ、ナインを裏切ってしまうのです・・・。とはいえ、それまでナインとずっと一緒に行動してきただけに、ツエルブとしても非常に苦しい決断だったのではないでしょうか。
ところで、第11話でツエルブは、「ずっとナインと二人で生きてきた。誰かに必要とされたことなんてなかった。だから、リサに会えてよかった」とリサに言います。リサに出会う前のツエルブの人生というのは、文字通り「ツエルブ」+「ナイン」という図式だったのでしょう。それがリサに必要とされたことで、初めてツエルブだけの人生が生まれ、彼の存在意義が確立されたのではないでしょうか。そして、その存在意義の源はリサであり、この時点でツエルブの中で、テロはそこまで重要な事ではなくなってしまったのだと思います。だからこそ、ナインを裏切ってまで、リサのために行動することを選んだのかもしれません。
リサを過去の自分と重ね、どうしても気にかけずにはいられなかった「ツエルブ/久見冬二」。例えそれが自身の身を危うくするとわかっていても手を差し伸べる辺り、根本的にはとても優しい人なのだと思います。まだ『残響のテロル』を観ていない方は、是非一度ご自身の目で、ツエルブの魅力をお確かめ下さい。
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★記者:ろっぷろっぷ(キャラペディア公式ライター)