ポイントは暖めること? スマホのバッテリーを長持ちさせる意外な方法 (2/2ページ)
一般的なリチウムイオン電池は公称3.7V、放電するにつれて電圧が下がり、2.75Vになったときを0%と表現します。これは終止(しゅうし)電圧と呼ばれ、25℃ほどの「常温」で2.75Vになるまでの容量を100%とし、温度と、取り出せる電気の量を比べると、
・-25℃ … 75%
・0℃ … 90%
・40℃ … 105%
・60℃ … 110%
と、寒いところでは反応が悪く、暖めると良くなる傾向があるので、充電切れそう!になときは、暖めると「おまけ」の電力が得られるのです。
■充電しておくと寿命が縮まる!
長期間使わないときは、どうすれば良いでしょうか? 買い換えを機に古いモデルを「いつか使うかも」と保管するときはつい満充電しておきたくなるものですが、電池の性質を考えると「真逆」、かえって電池をダメにしてしまいます。
何もせず保管しているだけでも放電するのは電池の宿命で、なかでもリチウムイオン電池は「二度と使えない」部分が生まれてしまい、もとの容量に戻らなくなってしまいます。これは容量復帰率と呼ばれ、保管前の充電状態と、1年後にも「使える」容量は、
・100%充電 … 90%
・40%充電 … 95%
・0%充電 … ほぼ100%
と、満タンにしておくと1割も損。しばらく使わないときは、起動できなくなるまで放電しておくのが長もちの秘訣です。
最後に、「リチウム」は空気に触れると発火するほど反応しやすい物質なので、電池に強い力を加えたり、使用範囲外の高温になると燃え上がることもあります。ムチャな使い方は厳禁、廃棄するときも「家庭ゴミ」に混ぜたりせず、自治体のルールに従って処分してください。
■まとめ
・リチウムイオン電池は、暖めると放電しやすくなる
・電気が残ったまま保管すると、「使えない部分」が生まれ、容量が減ってしまう
・リチウムは危険な物質なので、指定の充電方法や温度を超える使い方は厳禁
(関口 寿/ガリレオワークス)