【アニメ漫画キャラの魅力】小さな体に勇気をためて戦い始めた村人B!?「谷地仁花」の魅力とは?『ハイキュー!!』

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 『ハイキュー!!』は週刊少年ジャンプにて連載されている、高校バレーの魅力がギッシリと詰まった作品です。連載当初のキャッチフレーズは「劇的青春」。また、作中では敵味方校共に個性あふれるキャラクターが多数登場し、多くのファンを魅了しています。コミックスの他にも、ノベライズ(小説)や四コマ本も刊行されており、TVアニメ放映は第二期が、前後編形式でTVアニメの総集編が劇場映画として上映されました。また3DSゲームの他にも、バレーボールを題材にした新しいカードゲーム「バボカ」も発売されています。今回は、そんな『ハイキュー!!』から、烏野高校バレー部の新人マネージャーとして奮闘する「谷地仁花」こと「谷っちゃん」の魅力についてご紹介させて頂きます。


⇒谷地仁花とは?(ハイキュー!!)
http://www.charapedia.jp/character/info/4997/


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■実は才女!?

 「谷地仁花(やちひとか)」こと谷っちゃんは、烏野高校男子バレー部所属の一年生。四月の部活勧誘時期を外し、途中入部したばかりの新人女子マネージャーです。明るいクリーム色の髪を肩まで伸ばし、いつも星の飾りの付いたゴムで左サイドテールにしている女の子。身長は149.7cmと女子とはいえかなり低いため、高身長ばかりが揃う男子バレーの世界に飛び込んでしまい、毎日おっかなびっくり過ごしています。コミックスに記載されている最近の悩みには、「死ぬ、もしくは死にそうになる場面に出くわしたらどうしよう」とありますので、マネージャーをするのは(谷地さんに限っては)本当に命懸けなのかもしれません。

 「山口」いわく、谷っちゃんは進学クラスの1年5組。そして「日向」いわく、谷っちゃんは勉強の出来る「月島」よりも(自分達に)教えるのが上手く、ノートはとても分かりやすいそうです。さらに、谷っちゃん自身も勉強は嫌いではないとの事ですから、谷っちゃんはかなり頭が良く教え上手なのだと思われます。なお、ノートを見やすくレイアウト出来るのは、どうやらお母さんがデザイナー関係のお仕事をされている影響とか。いつもびくびくおどおどな谷っちゃんですが、実は凄い才能あふれる“才女”なのやもしれません。

■村人B!?

 今まで何もかも一人でこなしてきた「清水」こと潔子さんが、自分が卒業した後の後任をと考え勧誘してきました。当初谷っちゃんは、彼女の美しさに見惚れてついつい生返事をしてしまった為、烏野高校男子バレー部(排球部)へマネージャーとして仮入部をしていました。何につけても自分に自信を持てず、ことあるごとに自分を卑下し、尻込みするだけだった谷っちゃん。どうやらその萎縮癖は彼女の母親にも僅かながら原因があるようで、同僚から母親が「仁花ちゃんが何かと消極的なのは先輩のせいだろうな~」と注意される場面も。しかし、母親には母親なりの信念があるようで、自分の娘に強くなって欲しい、母親の言葉ひとつで(部活を)辞めるならこの先も些細な事で挫ける。そんな思いから少々厳しい物言いになっているようです。

 しかし、そんな谷っちゃんに大きな転機が訪れます。こんな自分を「必要だから」と誘ってくれたバレー部マネージャ三年の清水。そして、自分とは考え方や価値観の全く違う日向に「部活を続けたいが自信がない」と打ち明ければ、「でも谷地さんはやりたいんでしょ?」と背中を押され、更にそのままの勢いで母親に自分の思いを伝えさせられるのです。ずっと脇役の村人Bでしかなかった自分も、こうしてちゃんと戦えるのだと。谷っちゃんは自分に自信がないだけの、実はとても勇気がある魅力的な女の子なのです。

■新人マネージャーとして

 バレー経験の全く無い谷っちゃんは、メモを取りながら少しづつルールやポジションの役割などを覚えていきます。練習試合では、目の前で男子の半裸着替えに目のやり場に困ったり、逸れたボールに驚いたり、強いスパイクやアタックにいつもびびりまくりです。やはり大きい連中はかなり恐ろしいらしく、5校合同夏合宿においては、背の高い連中に囲まれた自身の様子を「巨人の密林」と称するほどでした。

 しかし、誰よりもチームを応援し、協力してくれるのも谷っちゃんです。烏野高校排球部が夏合宿に行けたのも、実は谷っちゃんが作ったポスターによって寄付金が集められたからなのです。そして“男子バレー部”の中ではずっと女子一人だったも潔子さんも、谷っちゃんのお陰で部活中の笑顔も増えました。彼女はもう“バレー部になくてはならない存在”になったのでしょう。

 おかしな擬音や表現が独特な谷ちゃんは、自分のことをずっと“村人B”だと思っていました。しかし、マネージャーと言うある意味“脇役”である役目を、谷っちゃんは自分から敢えて選び、その場所で戦う決意を固めたのです。何もしない村人Bではなく、戦う村人B。それこそが「谷地仁花」というキャラの魅力なのです。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:高塔(キャラペディア公式ライター)

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