一度やってみたかった! 東京のド真ん中をキャスター付きイスで激走「いす-1グランプリ」 (3/3ページ)

デイリーニュースオンライン

レーススタート! 熱き戦いの火ぶたが切って落とされる。

 開会式には京都府京田辺市「キララ商店街」のきららちゃんも登場。6年前に誕生したキャラクターですが「永遠の4歳」とのこと。優勝するとお米90キロ相当が贈られます。 そして、開会のあいさつ。東京のど真ん中でレースができるのは、この人たちのおかげです。

 京橋三丁目町会・会長 木下さん「このあたりは、日本で一番地価が高い土地。そこでレースができるというのは貴重な機会です。いすに座り地に足をつけて、ケガに気をつけて、じっくり耐久レースに挑んでください」

 日本事務いすレース協会代表理事 田原さん「もともとは小さな商店街からのスタートでした。シャッターの閉まったお店が多く、なんとか活性化したいといす-1グランプリを始めました。いまでは様々な場所で行われ、台湾でも開催の予定があります。これからも街を盛り上げていければと思います。皆さん、今日は最後まであきらめずに頑張ってください」

 スタート地点に選手が集合してきました。皆さん意気込みは十分です。

 観客もカウントダウン! チェッカーフラッグが振られ、いよいよレース開始! 各選手、一斉にスタートします。

 勢いよく飛び出していきますが、足をちょこちょこ動かして進む様子は意外と地味!! しかしカーブでは混戦もあり、キャスターのゴロゴロガラガラという音も迫力満点。2時間にも及ぶレースだけあって、さまざまな見どころがあります。緊張のスタート、そしてF1さながらに選手たちがコーナーに入ってくる様子にも注目です。

 3人で交代しながら走るいすレース。あらかじめ「○周ずつ」と決めて走るのか、走れるだけ走るのか、各チームによって作戦も異なるようです。2~3周もするとイスより先に身体が壊れてくるとのこと……。

 コスチュームも様々です。

  • 正統派サラリーマン風
  • 仮面ライダー
  • イカ娘
  • 初音ミク
  • 牛の頭付き
  • 本田圭佑選手!?
  • 非常に少ないですが、女性参加者も

 30分が経過した時点での途中結果1位 チームコクヨ 30周2位 Okamura Victorty 27周3位 KOKUYO-MARKETIMG お祭り男 25周

 レースを見ていると、とにかくコクヨが早いのです。走行スピードはもちろん、選手交代もスムーズ。コクヨ株式会社の方に秘訣を聞いたところ、これまでにも数多く参加しているようです。経験、ノウハウの積み重ねがあるだけではなく、新しい選手のリクルーティングにも力を入れているのだとか。

 コースの周りには大勢の観客が。各企業の応援団に加え、たまたま通りかかった人、外国人観光客も興味深そうに一風変わったレースを観戦していました。また、それぞれのチームが何周したかは、スタッフの人たちが人力でカウントします。2時間もあるので、かなり大変な作業と思われます……。こうした人たちの活躍もあり「いす-1 GP」は成り立っているのですね。

 コーナーではギリギリの接戦が繰り広げられます。ただでさえコントロールが効きづらいイスで、後ろ向きに走る人が多いので、イス同士がぶつかったり、時には転倒したりすることもあります。

 また、一見平坦に見える道路でも、実はでこぼこや傾斜があるので気を付けなければいけません。ただし、地方大会参加者によると「東京は都会だから、まだ道が整っているほう。ちゃんと舗装されているので走りやすい」とのこと。

 しっかりしたものを選べば、イスが壊れることはほぼないそうですが、 レースも中盤を過ぎると、あちこちにイスの部品が落ちています。背もたれがぼきっと折れてしまったイスも……。

 しかし、壊れそうになるのはイスだけではありません。疲労困憊でピットに入ってくる選手たち。見た目以上の過酷さもレースの特色です。心が折れてしまいそうになる人も少なくないとか……。想像していた「キャスター付きイスで滑る」というイメージとはかなり異なります。

 そんなつらい状況ですが、周りを応援団に囲まれた選手はなかなかリタイアしづらいでしょうね。そうした葛藤も見どころかもしれません。ただ、そんな選手たちを支えるのもチームの応援です。マッサージしたり、アイシングで体を冷やしたり、イスの滑りをよくするためスプレーをかけたり、周回数やタイムを計ったり、大きな声で声援を送ったり……。

 日本事務いすレース協会代表理事・田原さんによると、1時間ほど過ぎると、今度は「ランナーズ・ハイ」のような「いす・ハイ」が訪れるそう。アドレナリンが出てくるのか『また頑張ろう』と思えるようになるとのこと。

 残り30分を切ると、選手たちに勢いが戻ってきます。そしてラスト10分。選手はもちろん、観客、スタッフまで感動に包まれ、最後のカウントダウンは感無量、といった様子。2時間の間にドラマがいっぱい詰まったアツイレース、それがいす-1GPなのです。来年にはまた東京大会も予定されているそう。

 次のレースではどのようなドラマが生まれるのでしょうか。

面白いイベント情報サイト『Evenear(イベニア)』
日本・世界の“面白い”イベント情報を探し出し、紹介することを目的としているWebサイト。規模の大小に関わらず、斬新な企画のイベント、思わず人におススメしたくなるイベント、とにかく変なイベントの数々を情報提供しています
公式サイト/イベント情報サイト『Evenear(イベニア)』

(取材/篠崎夏美)

【関連記事】
「一度やってみたかった! 東京のド真ん中をキャスター付きイスで激走「いす-1グランプリ」」のページです。デイリーニュースオンラインは、イベニアイベントカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る