世の中にはヘンな特許が多いって本当?
日進月歩と言われるように、とどまることなく進化し続ける「テクノロジー」。特許を取得して大金持ちになろう!と、日々思案を巡らせている研究者も多いだろうが、何のため?と聞きたくなってしまう特許が多いのはご存じだろうか?
アメリカではブランコのこぎ方やトイレの順番待ちまでが特許を取得し、日本でも口が開かなくなるダイエット器具、護身用に使えるカツラなどが存在するほど、世の中は???な特許が満ちているのだ。
■確かに画期的だが…
特許を取得すれば大金持ちになれる!はウソで、日本では「最長20年間(医薬品は25年)、特許権を独占できる」権利を得るが、それがオカネに代わるわけではない。その特許を利用したい企業を探し、売るかライセンス料をもらわない限り1円にもならない。もし誰かにマネされてコピー商品が出回っても、お巡りさんがタイホしてくれるわけでもなく、裁判を起こすなどして自力で排除するしか道はない。それでも毎年多くの特許が出願されるのは、世のためひとのため/自分の夢を実現するなど、情熱につき動かされるひとが多いのが理由だろう。
ただし、どんな特許でも「便利」「快適」になるとは限らない。基本的に、今まで存在しなかったもの/技術であれば特許が取得できる可能性が高いので、新規性は理解できるが「使うひとがいるの?」と目を疑いたくなるものが数多く存在するのだ。
ヘンな特許をジャンル別に紹介しよう。
〇ダイエット関連
・タイマー付フォーク(アメリカ・5,421,089)
・口が開かなくなるダイエット器具(日本・2007-14595)
タイマー付フォークは「早食い」防止が目的で、次のひと口を食べるタイミングをLEDの点灯で教えてくれる。ただし、食べ物が刺せなくなるなどの強制力はないので、タイマーを無視してしまえばそれまでだ。
効果を求めるなら日本の特許のほうが断然上で、口がほとんど開かなくなり、食べ過ぎどころか食べることすら難しい。水や流動食は摂取できるのでご安心を。
〇ペット関連
・ペットが自分でボールを飛ばす機械(アメリカ・7,114,465)
・イヌのフンを受け止める容器(アメリカ・6,941,897)
前者はシーソーのような構造で、ペットが板を踏むとボールが投げ出される。ボールが飛ぶだろうが、ひとの手を借りずに、再び装置にセットするのか疑問が残る。後者はいわば「袋付パンツ」で、そのままフンを運んでくれるメリットもあるが、おむつじゃダメですか?
■勇気が必要な護身用具
〇護身用具
・ウォーターコードガン(日本・平6-137788)
・護身用かつら(日本・2007-285622)
電気でビリッとしびれさせるスタンガンの、電線を水に変えた構造と表現すればイメージしやすいだろう。より遠くまで届き、水が尽きるまで何人でも相手にできる画期的な装置だが、雨の日や床が濡れたところでは自分も感電しないか心配だ。
護身用かつらは「ひも」がついた構造で、振り回して敵をやっつける。かつらには「おもり」もついているから大きなダメージを与えるだろうが、本来のかつらの役割を考えると、外すには相当な勇気が必要になる。我こそはと思う勇者に使って頂きたい一品だ。
■まとめ
・「今まで存在しなかったもの」なら、特許が取得できる可能性・大
・取得しただけでは1円にもならない
・使うひとがいるのだろうか…と悩んでしまう特許も多い