亀田興毅 ”希代の悪役スター”の知られざる実像「ボクサーとしてはヒール役だったが…」 (2/2ページ)
対戦相手候補の映像を入手するのは当たり前で、さらに海外のサイトから戦歴を引っ張り出してデータをチェック、それを分析する能力にたけていた。その緻密さは試合にも生かされていた。キャリア後半は「亀田プロモーション」の取締役として営業活動にもいそしんでいた。
「(営業は)イヤじゃないよ。いろんな人と会って話すと勉強になる。俺は中学卒業してからボクシングしかしてこなかったから、わからないことがいっぱいある。だから人の話を聞くと役に立つことが多い」
と話していたものだ。第二の人生で実業家を目指すというが、亀田の性格を考えると、向いているのかもしれない。
一般的にはヒールのイメージが強かった亀田だが、実際に接した人の多くは「怖い人だと思っていたけれど、全然違った。敬語も使えるし、礼儀正しい普通の青年」といった感想を漏らしたものだ。私自身、取材を通じて10年以上のつきあいがあるが、一度たりともイヤな思いをしたことはない。それを付記しておきたい。
ボクシングライター:原功