心に響くと大反響!! 世界でもっとも貧しい大統領「ホセ・ムヒカ」の金言 (2/2ページ)
海外のあるメディアは「倒れそうな農場」と形容したほどで、家は部屋数3つほどの簡素な佇まい。公邸に住むことを拒み、妻と愛犬とだけで、ここに暮らしている。
警備は警察官が2人だけ。
大統領専用車は使用せず、必要とあれば、愛車の87年製フォルクスワーゲン・ビートルを駆って、どこへでも出かけて行く。
収入の9割は慈善団体と所属政党に寄付し、月の生活費は1000ドルほど。
個人資産は、かつて確定申告した際には愛車分の1800ドルだった。のちに、妻の資産である土地と家屋とトラクターの半分が加わって21万5000ドルになったが、それでも前大統領の3分の1程度。こうしたことから、ムヒカ氏は、いつしか「世界でもっとも貧しい大統領」と呼ばれるようになったのだ。
しかし彼は、《私は貧乏ではない。質素なだけ》と言い切っている。また、《質素は自由のための闘い》とも。《人がものを買うときは、お金で買ってはいない。そのお金を貯めるために割いた人生の時間で買っている》と言う。つまり、物欲を満たすのと引き換えに、自分の貴重な時間を労働に当てなくてはならない。このようなライフスタイルは、ムヒカ氏に言わせると「不自由」。だからこそ、自由を求める彼は、物を最低限しか持たず、質素な生活を送るのだ。
モノを持つより自由な時間を
《スーツケースはいつも軽めで必要なものだけ。物を持つことで人生を複雑にするより、私には、好きなことができる自由な時間のほうが大切です》
こう言う彼自身は、質素な生活で得た自由な時間を、妻とともに野菜を作ったり、花を栽培したりして過ごす。
「ムヒカ氏は、自らが質素な生活を送ることで、贅沢を戒め、この飽食の時代に警鐘を鳴らしています。それが、かえって共感を生んでいるのではないでしょうか」(前出の竹元氏)
前述の『Mr.サンデー』で、「今の日本について、どう思うか」の問いに、ムヒカ氏はこう言っている。《日本人は魂を失った。西洋の悪いところを真似して、産業社会に振り回されている。国民が本当に幸せなのか、疑問だね》日本人は、そのことに気がつかないふりをして、ここまできたのかもしれない。だからこそ、彼の言葉や生き様が心に響くのではないだろうか。
最後に、『世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉』の最後のページに掲載され、読者から大きな反響があったムヒカ氏の言葉を紹介しよう。
《人生ではいろいろなことで何千回と転びます。愛で転び、仕事で転び、いま考えているその冒険でも転び、実現させようとしている夢でも転びます。でも、千と一回立ち上がり、一からやり直す力が、あなたにはあります》